2018-06-04から1日間の記事一覧

覚え書:「折々のことば:924 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年11月05日(日)付。

- 折々のことば:924 鷲田清一 2017年11月5日 赤ん坊がこんなに柔らかいとは思ってもみなかった。これだけ柔らかく世界と接していられることが羨(うらや)ましくもあり、怖い感じもした。 (中村太郎) ◇ 「簡単に心を開きそうもない人間」のほうが安心…

覚え書:「書評:「愛国」という名の亡国論 窪田順生 著」、『東京新聞』2018年04月22日(日)付。

- 「愛国」という名の亡国論 窪田順生 著 2018年4月22日 ◆日本礼賛報道の誤り分析 [評者]大倉幸宏=ライター 「日本人選手がオリンピックで金メダルを獲得」「日本人科学者がノーベル賞を受賞」。テレビや新聞でそうした報道がなされると、多くの日本人が…

覚え書:「書評:シリアの秘密図書館 デルフィーヌ・ミヌーイ 著」、『東京新聞』2018年04月22日(日)付。

- シリアの秘密図書館 デルフィーヌ・ミヌーイ 著 2018年4月22日 ◆人が人であるために [評者]師岡(もろおか)カリーマ=文筆家 戦争が続くシリアの首都ダマスカス近郊の町ダラヤ。長期にわたりアサド政権軍に包囲され、激しい空爆にあいながらも抵抗を続…

覚え書:「書評:クローゼット 千早茜 著」、『東京新聞』2018年04月22日(日)付。

- クローゼット 千早茜 著 2018年4月22日 ◆服を通じ生き方選ぶ [評者]与那覇恵子=文芸評論家 人間にとって、そして自分にとって、服とはどういうものだろうか。この小説は、幼い頃に身体と心に傷を負った男(芳(かおる))と女(纏子(まきこ))が、そ…

日記:閉ざされた社会

- 以下では、呪術的ないし部族的ないし集団主義的な社会のことを閉ざされた社会とも呼び、また諸個人が個人的決定に直面する社会を開かれた社会とも呼ぶことにしよう。 閉ざされた社会は、その最善の形態ではまさしく一つの有機体になぞられよう。いわゆる有…