2018-06-15から1日間の記事一覧
- 折々のことば:929 鷲田清一 2017年11月10日 国家と密着するのが「あたりまえ」になると、自由に息を吸うことがどんな感覚だったのかさえ忘れてしまう。 (松村圭一郎) ◇ エチオピア社会を調査する文化人類学者は、言論統制は厳しいが「戸籍」という制…
- みる 最初に光があったみる 最初に光があった 2018年06月02日 何げない瞬間を柔らかな光あふれる画面にとらえ、国内外で活躍する写真家が、出産を経て写真と短文による「絵本」を手がけた。光はより親密さを増し、心の奥深くに優しく差し込む。 水の粒を綿…
- 絶滅危惧の地味な虫たち―失われる自然を求めて [著]小松貴 [評者]石川尚文(本社論説委員) [掲載]2018年05月05日 すごみのある本だ。 環境省のレッドリストに載る虫たちを紹介しているのだが、「より小さく、より目立たなく、より知られていないものを前…
- 「投壜通信」の詩人たち―〈詩の危機〉からホロコーストへ [著]細見和之 [評者]齋藤純一(早大教授) [掲載]2018年05月05日 「叫び声をひとつあげて 無用の者です、荒れすさんだ者ですと 君たちはあいさつしているのか」 餓(う)えと襲来した寒波のなかワ…
- 日曜に想う 核兵器のむごさ、射るまなざし 編集委員・福島申二 2017年11月12日 「詩を読む鳥」 絵・皆川明 表情ゆたかなその顔を、春先からニュースで何度も見た。13歳のときに広島で被爆したカナダ在住のサーロー節子さんである。12月にはノーベル平…