覚え書:「折々のことば:727 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年04月17日(火)付。
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折々のことば:727 鷲田清一
2017年4月17日
理解し合えるはずだという前提に立つと、少しでも理解できないことがあった時に、事態はうまくいかなくなる
(村上龍)
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対話は、他人と同じ考え、同じ気持ちになるためになされると考えると、いずれかが理解を断念したとき、対話は閉じられる。理解できなくてあたりまえ、むしろ語りあえば語りあうほど相手と自分との違いがより微細に見えてくる、それを対話だと考えれば、理解しえずとも共にいられる馬車は少し広がる。小説「ラブ&ポップ」から。
−−「折々のことば:727 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年04月17日(火)付。
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http://www.asahi.com/articles/DA3S12895265.html