覚え書:「折々のことば:855 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年08月26日(土)付。

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折々のことば:855 鷲田清一
2017年8月26日

 よろよろって、面白いですよ。あるべきところに辿(たど)り着くんですよ、たぶん。

 (黒田勇樹

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 事務所との契約が切れた俳優は、それを「落ちぶれ」とはつゆ思わずコールセンターなどで働くうち、個人ホームページに仕事が入り始め、舞台にも出るように。一度コケたら立ち上がれない社会の仕組みを飄々とかわして、受け身でよろよろ歩きつづける。その中でしたたかな批評性をも体得した。フリーライター・武田砂鉄の『コンプレックス文化論』でのインタビューから。
    −−「折々のことば:855 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年08月26日(土)付。

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折々のことば:855 鷲田清一:朝日新聞デジタル





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