日記:デューイの正しさ


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 わたしは、実在論を本当に信じている人がもつ、世界についてのこの観念は、直観であるというよりはオブセッションであると考えている。またわたしは、真理決定者としての世界についてわれわれが持つ唯一の直観とは、われわれは新しい信念を、広く使用されている常套句や疑いようのない知覚情報などに従わせなければならないという直観だけだと考えた点でデューイは正しかったと思う。
    −−リチャード・ローティ(加藤哲弘訳)「失われてしまった世界」、室井尚・吉岡洋・加藤哲弘・浜日出夫・庁茂訳『哲学の脱構築 プラグマティズムの帰結』御茶の水書房、1994年、93−94頁。

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