覚え書:「折々のことば:958 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年12月10日(日)付。


        • -

折々のことば:958 鷲田清一
2017年12月10日

 変化はとてもゆるやかにあらわれたので、日常という闇にまぎれて、人びとを驚かすことはなかった。

 (ジャン・ジオノ)

     ◇

 不毛の地といわれた南仏の山岳地帯で、来る日も来る日も植樹を続けた一人の名もない農夫。この見えない手入れのおかげで、後にこの村へ移り住んだ人たちは自然の恵みを享受しえた。人は戦争という途方もない破壊にのめり込む一方で、「神の行いにもひとしい創造」をなしもすると作家は言う。絵本『木を植えた男』(寺岡襄訳)から。
    −−「折々のことば:958 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年12月10日(日)付。

        • -


折々のことば:958 鷲田清一:朝日新聞デジタル






木を植えた男
木を植えた男
posted with amazlet at 18.07.29
ジャン ジオノ
あすなろ書房
売り上げランキング: 24,305