覚え書:「折々のことば:967 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年12月20日(水)付。


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折々のことば:967 鷲田清一
2017年12月20日

 人生は、手遅れのくり返しです。

 (ある僧侶)

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 あの時はわからなかったけど今だったらわかるということが、人生にはよくある。自分のしたことが、他人に思いも寄らぬ仕方で受けとめられ戸惑う。他人の人生に意図せぬ屈折や傷を与えてしまい、そのことも後になってようやっと知る。気づいた時はもう取り返しがつかない。経験というのはたいていそんなふうに起こる。母の年忌に、ある僧の言葉として住職から伺った。
    −−「折々のことば:967 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年12月20日(水)付。

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