拝啓 石原慎太郎知事殿。 覚え書:「石原語録:知事会見から 憲法/衆院選挙」、『毎日新聞』2012年2月25日(土)付(東京版)。
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−−21日にあった都議会自民党の集いで、「憲法を破棄せよ」と発言した。
◆破棄ということは激しいかもしれんが、歴史的に無効なんだから。占領のために作られた憲法を、独立した後でも続けることは歴史的にどこにも例がない。今の憲法のおかげで集団的自衛権が発揮できずにね、インド洋の給油なんか途中で打ち切るとかね。
−−「憲法破棄」を第三極の理念や新党の綱領に盛り込むのか。
◆私がそれに参加するならね、それは持ち出しますな。
−−民主党の小沢一郎元代表が「石原新党」について「うまくいかない、だめだと思う」と発言した。
◆新党、この間もできたよな。あんまりうまくいってないよね。選挙は当分ないだろうね。小沢(元代表)の裁判の決着がきちんとつくまでは、彼、選挙やりたくないだろうし、マイナスイメージになるのは必定だから、いろんな形でごねてだね、民主党は政権にしがみつく形で、選挙は任期満了ぐらいまでないと思いますな。
−−22日に会談した愛知県・大村秀章知事への評価は?
◆この間私の親友が愛知県の商工会議所の会頭になった。講演しに行きましたらね、そこに大村君がいたんでね、みんなの前で「この時期に減税なんてばかなこと言うな。住民税の件、取り消せ」と言ったら「あれ間違ってました。取り消します」って言った。そういうところ素直でいいんじゃないの。
−−女性専用車両を不公平ではないかと考える人もいる。
◆今度1回乗ってみよ。見てみないとな(笑い)。
−−橋下徹大阪市長の全職員へのアンケートの項目に「労働組合が人事に影響を持っているか」という問いがあった。
◆大阪市の組合っていうのはかなりのもんだから。一種の市長としてのけん制というかどう喝というか。俺はそういうことに強い関心持っているぞという意思表示になる。(24日)
ーー「石原語録:知事会見から 憲法/衆院選挙」、『毎日新聞』2012年2月25日(土)付(東京版)。
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拝啓 石原慎太郎知事殿。
日本国憲法は「歴史的に無効」だから「破棄せよ」とのことですが、日本国憲法第99条には次のような規定があります。
「第99条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」
「特別職としての地方公務員」たる閣下は、ご自身の発言を、この「尊重し擁護する義務」に照らし合わせたうえで、どのように正当化なさるのでしょうか。
ご教示いただけると幸いです。
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20120225ddlk13010220000c.html