2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「耕論 国連と日本の60年 吉川元偉さん、ラインハルト・ドリフテさん」、『朝日新聞』2017年03月16日(木)付。

- 耕論 国連と日本の60年 吉川元偉さん、ラインハルト・ドリフテさん 2017年3月16日国連と日本<グラフィック・永井芳> 敗戦、そして戦争犯罪への国際法廷の裁きを経て、日本は1956年12月に国連加盟を認められた。国際社会への復帰を象徴する出来事…

覚え書:「著者に会いたい ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力 帚木蓬生さん」、『朝日新聞』2017年05月28日(日)付。

- 著者に会いたい ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力 帚木蓬生さんネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力 帚木蓬生さん 2017年05月28日帚木蓬生さん■解決しにくい状況に焦らずつきあう 聞き慣れない横文字の書名。「…

覚え書:「売れてる本 あなたの人生の物語  [著]テッド・チャン [訳]浅倉久志・他」、『朝日新聞』2017年06月18日(日)付。

- 売れてる本 あなたの人生の物語 [著]テッド・チャン [訳]浅倉久志・他あなたの人生の物語 [著]テッド・チャン [訳]浅倉久志・他 2017年06月18日 ■言語と思考があやなすSF 二〇〇三年にハヤカワ文庫で初版の出たテッド・チャンの短編集『あなたの…

覚え書:「ひもとく 「共謀罪」 監視拡大、民主主義の危機 高山佳奈子」、『朝日新聞』2017年06月11日(日)付。

- ひもとく 「共謀罪」 監視拡大、民主主義の危機 高山佳奈子「共謀罪」 監視拡大、民主主義の危機 高山佳奈子 2017年06月11日「共謀罪」法案に反対する人たち=5月、東京・永田町 5月23日に衆議院を通過した組織的犯罪処罰法改正案は、治安維持法下の捜…

日記:「あんときのデジカメ」Nikon COOLPIX 3700 2003年製 凡庸「スタイリッシュ」ニコンはどこを切り取っても「ニッコ−ル」

■ニコン初のSDカード仕様のコンデジ 00年代初頭のニコンのコンデジは、記録メディアにコンパクトフラッシュカード(CF)にこだわり続けたため、筐体がどうしても「ずんぐりむっくり」としたものが多く、「スタイリッシュ」というには程遠いカメラばかりだっ…

覚え書:「社説 GPS判決 捜査の独走に重い警告」、『朝日新聞』2017年03月16日(木)付。

- 社説 GPS判決 捜査の独走に重い警告 2017年3月16日 法律の定めがないのに、公権力が「私」の領域に勝手に踏みこむことは許されない――。 犯罪にかかわった疑いがある者の乗用車などに、裁判官の令状のないままGPS端末を取りつけ、移動状況を把握する…

覚え書:「売れてる本 ゲンロン0 観光客の哲学 [著]東浩紀」、『朝日新聞』2017年06月11日(日)付。

- 売れてる本 ゲンロン0 観光客の哲学 [著]東浩紀ゲンロン0 観光客の哲学 [著]東浩紀 2017年06月11日 ■ふまじめな言葉で理想照らす このところ「哲学」を掲げる本が目立つ。『いま世界の哲学者が考えていること』(岡本裕一朗著・ダイヤモンド社)は、…

覚え書:「売れてる本 ウニはすごい バッタもすごい [著]本川達雄」、『朝日新聞』2017年06月04日(日)付。

- 売れてる本 ウニはすごい バッタもすごい [著]本川達雄ウニはすごい バッタもすごい [著]本川達雄 2017年06月04日 ■なぜこんなに多様な動物が? 本川センセイがまたまたヒットを飛ばしてるらしい。『ゾウの時間 ネズミの時間』がベストセラーとなった…

覚え書:「ひもとく 宇宙と生命 切り開かれる地球外の可能性 川端裕人」、『朝日新聞』2017年06月04日(日)付。

- ひもとく 宇宙と生命 切り開かれる地球外の可能性 川端裕人宇宙と生命 切り開かれる地球外の可能性 川端裕人 2017年06月04日土星の衛星エンケラドス内部の想像図=米航空宇宙局(NASA)提供 アメリカ航空宇宙局NASAは、しばしば「重大発表」を事前…

覚え書:「折々のことば:692 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年03月12日(日)付。

- 折々のことば:692 鷲田清一 2017年3月12日 大ごとじゃったよ 大ごとじゃ思うとった あの頃は 大ごとじゃ思えた頃がなつかしいわ (こうの史代) ◇ 気がつけば、時代は悪いほう、悪いほうへと流されている。それに抗(あらが)うのは難しい。が、それ以…

覚え書:「折々のことば:689 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年03月09日(木)付。

- 折々のことば:689 鷲田清一 2017年3月9日 しまいには外食で食べるものすべてが柔らかすぎると感じて、噛(か)み切れないほどの固いものは何処かにないかと飢えてさえいた。 (鴻池朋子) ◇ 東北の震災後、自分がこれまでやってきた芸術と、いわば「仮…

覚え書:「文庫この新刊! 池上冬樹が薦める文庫この新刊!」、『朝日新聞』2017年06月11日(日)付。

- 文庫この新刊! 池上冬樹が薦める文庫この新刊!池上冬樹が薦める文庫この新刊! 2017年06月11日 (1)『スペードの3』 朝井リョウ著 講談社文庫 691円 (2)『色(いろ)いろ花骨牌(はなカルタ)』 黒鉄ヒロシ著 小学館文庫 648円 (3)『その…

覚え書:「文庫この新刊! 辻山良雄が薦める文庫この新刊!」、『朝日新聞』2017年06月04日(日)付。

- 文庫この新刊! 辻山良雄が薦める文庫この新刊!辻山良雄が薦める文庫この新刊! 2017年06月04日 (1)『人間とは何か』 マーク・トウェイン著 大久保博訳 角川文庫 605円 (2)『A』 中村文則著 河出文庫 594円 (3)『戦後日本のジャズ文化 映…

覚え書:「ひもとく 競馬の魅力 熱狂と諦観、あわせもつ匂い 亀和田武」、『朝日新聞』2017年05月28日(日)付。

- ひもとく 競馬の魅力 熱狂と諦観、あわせもつ匂い 亀和田武競馬の魅力 熱狂と諦観、あわせもつ匂い 亀和田武 2017年05月28日歓声の中、ターフを駆け抜けるサラブレッド=2014年、東京競馬場での日本ダービー 競馬の魅力とは何か。日本ダービー(東京優…

日記:「あんときのデジカメ」 OLYMPUS μ790SW 2007年製 「ふつうのコンパクトデジタルカメラ」で何を撮影するのか?

■10年前の「ふつうのコンパクトデジタルカメラ」 2007年8月発売のオリンパスのコンパクトデジタルカメラμ790SWを頂いたので、少々使ってみました。ちなみに同時代史的には、当時は2005年発売のPanasonicのLUMIX DMC-LX1をまだメインのコンパクトデジタルカメ…

覚え書:「社説 稲田防衛相 こんな釈明は通らない」、『朝日新聞』2017年03月15日(水)付。

- 社説 稲田防衛相 こんな釈明は通らない 2017年3月15日 国会答弁の重みを、稲田防衛相は理解していないのではないか。閣僚としての責任が厳しく問われる事態だ。 国有地売却問題で揺れる「森友学園」の代理人弁護士を、稲田氏が務めたかどうか。 一昨日の参…

覚え書:「ひもとく 道徳教育 非論理の押しつけ、抗う道を 木村草太」、『朝日新聞』2017年05月14日(日)付。

- ひもとく 道徳教育 非論理の押しつけ、抗う道を 木村草太道徳教育 非論理の押しつけ、抗う道を 木村草太 2017年05月14日新しく加わった道徳の教科書の目次=東京・霞が関の文部科学省 「道徳は大事ですか」と聞かれて、否定する人はいないだろう。しかし、…

覚え書:「植民地の腹話術師たち—朝鮮の近代小説を読む [著]金哲 [評者]円城塔  (作家)」、『朝日新聞』2017年05月28日(日)付。

- 植民地の腹話術師たち—朝鮮の近代小説を読む [著]金哲 [評者]円城塔 (作家) [掲載]2017年05月28日■言葉の強制、拒否と受容の間 趣味や仕事で外国語を話したり書いたりすることと、強制的に言葉を押しつけられることは根本的に違うできごとである。 なに…

覚え書:「リアル(写実)のゆくえ—高橋由一、岸田劉生、そして現代につなぐもの [企画・監修]土方明司、江尻潔 [評者]横尾忠則(美術家)」、『朝日新聞』2017年05月28日(日)付。

- リアル(写実)のゆくえ—高橋由一、岸田劉生、そして現代につなぐもの [企画・監修]土方明司、江尻潔 [評者]横尾忠則(美術家) [掲載]2017年05月28日■ねちっこさの根底に日本風土が 日本画に対して洋画という西洋風の手法による絵画ジャンルがある。本書…

覚え書:「耕論 南スーダン突然の撤収 久間章生さん、伊勢崎賢治さん」、『朝日新聞』2017年03月14日(火)付。

- 耕論 南スーダン突然の撤収 久間章生さん、伊勢崎賢治さん 2017年3月14日南スーダンPKO派遣をめぐる経過 安倍晋三首相が、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣してきた自衛隊を撤収する、と発表した。撤収は昨年9月から検討されていたという…

覚え書:「治安維持法の教訓、今こそ 「共謀罪」法案、自民内で了承」、『朝日新聞』2017年03月15日(水)付。

- 治安維持法の教訓、今こそ 「共謀罪」法案、自民内で了承 2017年3月15日戦前の記憶を語る太田まささん。「警察は風呂にも入れてくれず、抗議したら、やっとたらいで行水させてもらった」=三重県松阪市 犯罪を計画段階で処罰する「共謀罪」の趣旨を盛り込…

覚え書:「あのころ、早稲田で [著]中野翠 [評者]市田隆(本社編集委員)」、『朝日新聞』2017年05月28日(日)付。

- あのころ、早稲田で [著]中野翠 [評者]市田隆(本社編集委員) [掲載]2017年05月28日 「あのころ」とは、学生運動真っ盛りの1960年代後半。早大生として過ごした日々を様々な友人の思い出とともにつづる。 著者は、ユーモアあふれる筆致で世情をチクリ…

覚え書:「現代子ども文化考―「子ども」に寄り添って [著]山中恒 [評者]佐伯一麦 (作家)」、『朝日新聞』2017年05月28日(日)付。

- 現代子ども文化考―「子ども」に寄り添って [著]山中恒 [評者]佐伯一麦 (作家) [掲載]2017年05月28日 [ジャンル]人文 皇国少年たちを描いた「ボクラ少国民」シリーズ、また『転校生』(原作は『おれがあいつで あいつがおれで』)など大林宣彦監督により…

覚え書:「ヒルビリー・エレジー―アメリカの繁栄から取り残された白人たち [著]J・D・ヴァンス [評者]立野純二(本社論説主幹代理)」、『朝日新聞』2017年05月28日(日)付。

- ヒルビリー・エレジー―アメリカの繁栄から取り残された白人たち [著]J・D・ヴァンス [評者]立野純二(本社論説主幹代理) [掲載]2017年05月28日 [ジャンル]政治 社会 ■貧困層が蓄えた「怒り」の深層 米国が戦後世界に君臨していた1950年代、黒人作家…

日記:原則を歪め、「家族の絆」を税制で誘導する安倍政権の舵取りの危うさ

- いま、国民に対し、国がどのように課税するかという「税制」の世界に異常事態が起きている。税が守るべき「公平・中立・簡素」の原則も、これまでの議論の蓄積も意に介さず、まるで“理想”の家族像に誘導するような改正が実現したり、実現間近であるかのよ…

覚え書:「折々のことば:687 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年03月07日(火)付。

- 折々のことば:687 鷲田清一 2017年3月7日 一方は鑿(のみ)で石のなかに物語を彫り刻み、他方は、区切り、韻律、半諧音によって人間の記憶のなかに物語を彫り刻む。 (アラン) ◇ 建築と詩についてフランスの哲学者はこのように書いた。建物の装飾はそ…

覚え書:「なぜ日本企業は勝てなくなったのか―個を活かす「分化」の組織論 [著]太田肇 [評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト)」、『朝日新聞』2017年05月28日(日)付。

- なぜ日本企業は勝てなくなったのか―個を活かす「分化」の組織論 [著]太田肇 [評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト) [掲載]2017年05月28日 [ジャンル]文芸 ■長時間働くが「熱意」に欠ける 日本企業の社員はこれまで長時間働いてきた。しかし、近…

覚え書:「成功者K [著]羽田圭介 [評者]斎藤美奈子(文芸評論家)」、『朝日新聞』2017年05月28日(日)付。

- 成功者K [著]羽田圭介 [評者]斎藤美奈子(文芸評論家) [掲載]2017年05月28日 ■私小説の伝統に逆らう“増長”芸 17歳でデビューした羽田圭介が13年目にして芥川賞を受賞し、名前を売って『成功者K』なんて本まで書く。めざましい成長と活躍? いやいや…

覚え書:「昭和解体―国鉄分割・民営化30年目の真実 [著]牧久 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家)」、『朝日新聞』2017年05月28日(日)付。

- 昭和解体―国鉄分割・民営化30年目の真実 [著]牧久 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家) [掲載]2017年05月28日 ■対立となれあい、戦後の縮図 本書のタイトルはなぜ「国鉄解体」ではなく、「昭和解体」なのだろう。その思いで読み進むうちに単に日本国…

覚え書:「日曜に想う 政治の言葉と虹の色分け 編集委員・大野博人」、『朝日新聞』2017年03月12日(日)付。

- 日曜に想う 政治の言葉と虹の色分け 編集委員・大野博人 2017年3月12日「朝の形」 絵・皆川明 まず物や出来事があり、それに対応して言葉がある、というほど両者の関係は単純ではない。しばしば言葉の方がものごとの姿や形を決める。 例としてよく出される…