2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「声:未来小説思わせる『平和』の名称」、『朝日新聞』2015年05月22日(金)付。

- 声 未来小説思わせる「平和」の名称 塾講師(神奈川県 70) 安全保障法制の関連11法案が国会に提出された。政府は「平和安全法制」と呼ぶという。野党議員が「戦争法案」と呼び、自民党が反発した法案だ。同じ法案を「平和」と「戦争」という正反対の…

覚え書:「書評:地図入門 今尾 恵介 著」、『東京新聞』2015年05月24日(日)付。

- 地図入門 今尾 恵介 著 2015年5月24日 ◆記号の裏に人を読む 【評者】芳賀啓=東京経済大客員教授 地図に関しては「作る」「使う」「読む」の三つの立場がある。著者の今尾さんも評者も日本地図学会の評議員だが、そこでは国土地理院や測量・地図会社などの…

覚え書:「書評:21世紀に、資本論をいかによむべきか? フレドリック・ジェイムソン 著」、『東京新聞』2015年05月24日(日)付。

- 21世紀に、資本論をいかによむべきか? フレドリック・ジェイムソン 著 2015年5月24日 ◆失業者をどうするか探る 【評者】〓秀実=文芸評論家 資本主義のグローバル化で先進国においても貧困や格差、失業の問題が再び問題化されるに及んで、二十世紀には…

覚え書:「書評:若冲  澤田 瞳子 著」、『東京新聞』2015年05月24日(日)付。

- 若冲 澤田 瞳子 著 2015年5月24日 ◆豊潤な絵の向こうの素顔 【評者】葉室麟=作家 鶏を庭に放し飼いにして、その姿態を描き続け、傑作「動植綵絵(どうしょくさいえ)」を完成させた若冲(じゃくちゅう)は、天才絵師の趣があるが、ひととなりはよくわから…

日記:「お国のため」に「役に立つ」人間だけが、この国では「人間」として「認定」され、少しでも役に立たない「人間」は「人間」としては扱われない。

先日、勤務先の精神科閉鎖病棟の保護室10年選手の統合失調症の患者さんが「退院」しました。ただ「退院」といっても、実際は「転院」という話ですが(涙。戦場で殺し合いやらなくても、この国では、人間の「値打ち」をランク付けして、正常/異常という人…

覚え書:「特集ワイド:続報真相 安保法案のウラを読む 「武力行使の機会広がり、歯止めなくなる」専門家激怒」、『毎日新聞』2015年05月22日(金)付夕刊。

- 特集ワイド:続報真相 安保法案のウラを読む 「武力行使の機会広がり、歯止めなくなる」専門家激怒 毎日新聞 2015年05月22日 東京夕刊(写真キャプション)日米共同訓練でオスプレイから降りる米海兵隊員と陸上自衛隊員。安保法案が成立すれば、米国の戦争…

覚え書:

- 今週の本棚:佐藤優・評 『キム・フィルビー−かくも親密な裏切り』=ベン・マッキンタイアー著 毎日新聞 2015年05月24日 東京朝刊 (中央公論新社・2916円) ◇虚実入り交じるスパイの亡命劇 東西冷戦期、西側にもっとも大きな打撃を与えたソ連のスパイ…

覚え書:「今週の本棚・本と人:『田園発 港行き自転車 上・下』 著者・宮本輝さん」、『毎日新聞』2015年05月24日(日)付。

- 今週の本棚・本と人:『田園発 港行き自転車 上・下』 著者・宮本輝さん 毎日新聞 2015年05月24日 東京朝刊 (集英社・各1728円) ◇人知れず支え合う気高さ 宮本輝(みやもと・てる)さん 悪役が魅力的な物語は面白いと言われるが、本作は善人たちの物…

覚え書:「今週の本棚:池澤夏樹・評 『紋切型社会−言葉で固まる現代を解きほぐす』=武田砂鉄著」、『毎日新聞』2015年05月24日(日)付。

- 今週の本棚:池澤夏樹・評 『紋切型社会−言葉で固まる現代を解きほぐす』=武田砂鉄著 毎日新聞 2015年05月24日 東京朝刊 (朝日出版社・1836円) ◇ニッポンの言葉どこへ この本にはそう書いてないが、言葉の政治学についての好著である。読後感は正に…

覚え書:「耕論:『橋下徹』を語ろう 想田和弘さん、谷口真由美さん、西川のりおさん」、『朝日新聞』2015年05月23日(土)付。

- 耕論:「橋下徹」を語ろう 想田和弘さん、谷口真由美さん、西川のりおさん 2015年05月23日 橋下徹・大阪市長が政界引退を表明した。大阪府知事当選から7年余。熱狂と反発、対立や憎悪も生んだ時代の寵児(ちょうじ)は、地元大阪、この国の社会、そして政…

覚え書:「特集ワイド:再び米国の言いなり? 安保大転換、イラクの失敗「置き去り」」、『毎日新聞』2015年05月21日(木)付夕刊。

- 特集ワイド:再び米国の言いなり? 安保大転換、イラクの失敗「置き去り」 毎日新聞 2015年05月21日 東京夕刊(写真キャプション)派遣先のイラク・サマワで宿営地付近を警戒するる陸上自衛隊員。海外活動の拡大で危機が増すことはないのか=2004年、加…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『愛猿奇縁 猿まわし復活の旅』=村崎修二・編著」、『毎日新聞』2015年05月24日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『愛猿奇縁 猿まわし復活の旅』=村崎修二・編著 毎日新聞 2015年05月24日 東京朝刊 (解放出版社・1944円) 猿まわしは、商業施設や地域のイベントなどでよく目にし、日光猿軍団などメディアでの露出も多い。この大道芸が、たった約…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『革命前夜』=須賀しのぶ・著」、『毎日新聞』2015年05月24日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『革命前夜』=須賀しのぶ・著 毎日新聞 2015年05月24日 東京朝刊 (文藝春秋・1998円) クラシック音楽はとんとわからない。それでも響き渡るオルガンや重厚なバイオリンが読み終えてなお耳の奥で鳴っていた。念のために本書に登場…

覚え書:「今週の本棚:内田麻理香・評 『柑橘類と文明』=ヘレナ・アトレー著」、『毎日新聞』2015年05月24日(日)付。

- 今週の本棚:内田麻理香・評 『柑橘類と文明』=ヘレナ・アトレー著 毎日新聞 2015年05月24日 東京朝刊 (築地書館・2916円) ◇食欲や買い物、旅の欲求を刺激 約一二〇〇年前、欧州に柑橘(かんきつ)類は三種しかなかったという。それが、人々に愛され…

吉野作造研究:吉野作造記念館2015年度前期企画展 戦後70周年記念「日本国憲法の誕生と吉野作造」

催しのご案内吉野作造記念館2015年度前期企画展 戦後70周年記念 日本国憲法の誕生と吉野作造期間:2015年6月7日(日)〜8月2日(日) 会場:吉野作造記念館 企画展示室 大正デモクラシーの指導者・吉野作造の最後の弟子は、憲法学者・鈴木安蔵…

覚え書:「特集ワイド:ベトナム戦争終結40年 最前線のカメラマン、石川文洋さんが見たもの」、『毎日新聞』2015年05月20日(水)付夕刊。

- 特集ワイド:ベトナム戦争終結40年 最前線のカメラマン、石川文洋さんが見たもの 毎日新聞 2015年05月20日 東京夕刊(写真キャプション)石川文洋さんの1966年の作品「大人の戦争を見つめる少女の瞳」=1966年、石川文洋さん撮影 ベトナム戦争終…

覚え書:「今週の本棚:川本三郎・評 『戦争画リターンズ−藤田嗣治とアッツ島の花々』=平山周吉・著」、『毎日新聞』2015年05月24日(日)付。

- 今週の本棚:川本三郎・評 『戦争画リターンズ−藤田嗣治とアッツ島の花々』=平山周吉・著 毎日新聞 2015年05月24日 東京朝刊 (芸術新聞社・2808円) ◇戦死者への鎮魂の思いこめた宗教画 戦争そのものは否定しても、戦場で死んでいった兵隊のことを思…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『和合亮一が語る福島』=鈴木康史・編』=浅田正彦・著」、『毎日新聞』2015年05月24日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『和合亮一が語る福島』=鈴木康史・編 毎日新聞 2015年05月24日 東京朝刊 (かもがわ出版・1728円) 福島の高校教員で、東日本大震災直後からツイッターで発信した『詩の礫(つぶて)』が反響を呼んだ詩人の和合亮一氏は2013年…

覚え書:「今週の本棚:橋爪大三郎・評 『日中戦後賠償と国際法』=浅田正彦・著」、『毎日新聞』2015年05月24日(日)付。

- 今週の本棚:橋爪大三郎・評 『日中戦後賠償と国際法』=浅田正彦・著 毎日新聞 2015年05月24日 東京朝刊 (東信堂・5616円) ◇先人の叡知を忘れてはならない 中国との戦後処理、平和条約と戦後賠償から西松建設事件など個人賠償訴訟まで、錯綜(さくそ…

覚え書:「柳田邦男の深呼吸:[言葉と政治]危うい安倍政権の言説」、『毎日新聞』2015年05月23日(土)付。

- 柳田邦男の深呼吸 [言葉と政治] 危うい安倍政権の言説(写真キャプション)日独首脳の共同記者会見で話すメルケル独首相(左)を見つめる安倍晋三首相=首相官邸で3月9日(代表撮影) 先ごろ亡くなられた詩人・長田弘氏の詩に「最初の質問」というのが…

覚え書:「今こそ新渡戸稲造:働く青年に自分磨き説いた」、『朝日新聞』2015年05月18日(月)付。

- 今こそ新渡戸稲造:働く青年に自分磨き説いた 2015年05月18日 百年前に「自己啓発本」を書いた元祖教養人。もう一つの「教養」が、そこに。 「シェークスピアではなく、観光業に必要な英語を」「憲法ではなく道交法を」。昨秋、大学の役割などを話し合う政…

覚え書:「牛と土 福島、3・11その後。 [著] 眞並恭介 [評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)」、『朝日新聞』2015年05月17日(日)付。

- 牛と土 福島、3・11その後。 [著] 眞並恭介 [評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学) [掲載]2015年05月17日 [ジャンル]社会 ■巨大な矛盾に対峙する牛飼い 食べられない肉牛、売れない乳を出す乳牛に、経済的価値はない。しかしそれでも、牛は生き…

覚え書:「ウィーン大学生フロイト 精神分析の始点 [著] 金関猛 [評者]佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論)」、『朝日新聞』2015年05月17日(日)付。

- ウィーン大学生フロイト 精神分析の始点 [著] 金関猛 [評者]佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論) [掲載]2015年05月17日 [ジャンル]ノンフィクション・評伝 ■不条理な心、合理的な分析貫く フロイトの精神分析は、しばしば胡散臭(うさんくさ)く非科学的…

覚え書:「遠すぎた家路 戦後ヨーロッパの難民たち [著] ベン・シェファード [評者]吉岡桂子(本社編集委員)」、『朝日新聞』2015年05月17日(日)付。

- 遠すぎた家路 戦後ヨーロッパの難民たち [著] ベン・シェファード [評者]吉岡桂子(本社編集委員) [掲載]2015年05月17日 [ジャンル]歴史 国際 ■数百万人、大戦最大の「後遺症」 欧州は歴史のかさぶたに覆われている。乾いて癒えたように見える皮膚もあれば…

拙文:「読書:中嶋洋平『ヨーロッパとはどこか』吉田書店 統合の理想と現実を綴る」、『聖教新聞』2015年05月23日(土)付。

- 読書ヨーロッパとはどこか 中嶋洋平 著統合の理想と現実を綴る ユーラシア大陸の西端の狭い一角に、数多くの主権国家がひしめくヨーロッパ−−複雑な国境線を超えた一つのまとまりとして理解されている。なぜなら、現代世界を規定する理念と仕組みの全ては国…

覚え書:「日本研究者:世界の457人賛同 「日本は侵略過ち清算を」声明 イアン・ブルマ氏も」、『毎日新聞』2015年05月20日(水)付。

- 日本研究者:世界の457人賛同 「日本は侵略過ち清算を」声明 イアン・ブルマ氏も 毎日新聞 2015年05月20日 東京朝刊 欧米の日本研究者ら187人が、戦後70年を過去の植民地支配や侵略の過ちを清算する機会にするよう安倍政権に求める声明への賛同者が…

覚え書:「人工授精の近代 戦後の「家族」と医療・技術 [著] 由井秀樹 [評者]武田徹(評論家・恵泉女学園大教授)」、『朝日新聞』2015年05月17日(日)付。

- 人工授精の近代 戦後の「家族」と医療・技術 [著] 由井秀樹 [評者]武田徹(評論家・恵泉女学園大教授) [掲載]2015年05月17日 [ジャンル]科学・生物 ■「子を産むべき」の呪縛の強さ 人工授精、体外受精、代理母……。次々に新手が現れる不妊対策。その背景に「…

覚え書:「草木成仏の思想 安然と日本人の自然観 [著] 末木文美士 [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)」、『朝日新聞』2015年05月17日(日)付。

- 草木成仏の思想 安然と日本人の自然観 [著] 末木文美士 [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史) [掲載]2015年05月17日 [ジャンル]人文 ■人間の傲慢がもたらす自然の怒り ひところ「山川草木悉皆成仏(さんせんそうもくしっかいじょうぶつ)」という言葉…

覚え書:「ノヴェル・イレブン、ブック・エイティーン [著] ダーグ・ソールスター [評者]大竹昭子(作家)」、『朝日新聞』2015年05月17日(日)付。

- ノヴェル・イレブン、ブック・エイティーン [著] ダーグ・ソールスター [評者]大竹昭子(作家) [掲載]2015年05月17日 [ジャンル]文芸 ■奇妙で熱心な生の探求者 村上春樹がノルウェー滞在中に出会い英語版から訳出した日本で初紹介のノルウェー作家の小説だ…

覚え書:「こちら特報部:夫・文太さんと沖縄と平和 辺野古基金共同代表 菅原文子さん語る」、『東京新聞』2015年05月21日(木)付。

- こちら特報部夫・文太さんと沖縄と平和 辺野古基金共同代表 菅原文子さん語る「今の東京は高層ビルが林立し、アスファルトだらけで好きになれない」と話す菅原文子さん=山梨県北杜市で東京23区の18%が米軍基地だったら… 沖縄県名護市辺野古への米軍…