2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「声:偉人伝、時の権力が影響しがち」『朝日新聞』2014年02月23日(日)付。

- (声)偉人伝、時の権力が影響しがち 無職(東京都 83) 4月からの道徳教育の教材に文部科学省が偉人伝を集めたとの記事を読み、憂慮を禁じ得ません。 私どもの少年時代は、権威主義的な軍国主義教育を押しつけられました。押しつけられただけでなく、…

覚え書:「声:度重なる発言撤回、不誠実だ」『朝日新聞』2014年02月23日(日)付。

- (声)度重なる発言撤回、不誠実だ 会社員(東京都 33) 彼らはその言葉で時を巻き戻せると思っているのだろうか。NHK会長、首相補佐官といった要人らが自らの意思で発した言葉を即座に無きものにしている。撤回の効力を本当に信じているのだとすれば…

覚え書:「書評:木下杢太郎を読む日 岡井 隆 著」、『東京新聞』2014年02月23日(日)付。

- 木下杢太郎を読む日 岡井 隆 著 2014年2月23日 ◆芸域に達する「語り」 [評者]長谷川郁夫=大阪芸術大教授 木下杢太郎(もくたろう)、「メトロポオルの燈(ひ)が見える」の詩人。皮膚科医で後年は東京帝大医学部教授となる。戯作に熱中し、小説・美術評…

覚え書:「書評:激突の時代 品川 正治 著」、『東京新聞』2014年02月23日(日)付。

- 激突の時代 品川 正治 著 2014年2月23日 ◆戦闘軍体験者の九条 [評者]吉田司=ノンフィクション作家 集団的自衛権行使を認める解釈改憲への動きが本格化しているが、本書はその対極にあって「憲法九条を守れ」と叫び続けた異色の財界人の遺言の書である。…

書評:ヴォルフガング・シュヴェントカー(野口雅弘、鈴木直、細井保、木村裕之訳)『マックス・ウェーバーの日本 受容史の研究1905‐1995』みすず書房、2013年。

W・シュヴェントカー(野口雅弘、鈴木直、細井保、木村裕之訳)『マックス・ウェーバーの日本 受容史の研究1905‐1995』みすず書房、2013年、読了。出版部数の2/3はドイツではなく日本で売れた!大正時代から現代まで−−本書は日本のウェーバー研究とその受容…

覚え書:「レーン・宮沢事件:元北大生の妹、来日 秘密保護法を危惧」、『毎日新聞』2014年02月22日(土)付、「(特定秘密法)スパイ冤罪遺族『今の政治怖い』 秘密法の廃止、訴え 秋間美江子さん」、『朝日新聞』2014年02月23日(日)付。

- レーン・宮沢事件:元北大生の妹、来日 秘密保護法を危惧 毎日新聞 2014年02月22日 東京朝刊秘密保護法の廃止を訴えるため米国から来日した秋間美江子さん=成田空港で2014年2月21日午後5時20分、武市公孝撮影 秘密保護法の廃止を訴えるため米国…

覚え書:「書評:地球外生命 長沼 毅・井田 茂 著」、『東京新聞』2014年02月23日(日)付。

- 地球外生命 長沼 毅・井田 茂 著 2014年2月23日 ◆身近に感じる宇宙の実態 [評者]中野不二男=ノンフィクション作家 なるほどこういう考え方をするのかと、初めて納得した。 宇宙の本を読んだ子供は、「生物はいるのでしょうか?」とか、ビッグバンやダー…

覚え書:「書評:葭の渚 石牟礼 道子 著」、『東京新聞』2014年02月23日(日)付。

- 葭の渚 石牟礼 道子 著 2014年2月23日 ◆美しい水俣が育てた生命 [評者]色川大吉=歴史家 「石牟礼道子自伝」と副題がついているが、彼女が『苦海浄土(くがいじょうど)』(一九六九年)で世に出るまでの前半生を描いている。三十八年前に出した『椿(つ…

覚え書:「今週の本棚・この3冊:堤清二/辻井喬=福原義春・選」、『毎日新聞』2014年02月23日(日)付。

- 今週の本棚・この3冊:堤清二/辻井喬=福原義春・選 毎日新聞 2014年02月23日 東京朝刊 <1>父の肖像(辻井喬著/新潮社/品切れ) <2>死について(辻井喬著/思潮社/2940円) <3>消費社会批判(堤清二著/岩波書店/品切れ) 堤清二は深い…

覚え書:「引用句辞典 トレンド編 [ストーカーの心理]=鹿島茂」、『毎日新聞』2014年02月22日(土)付。

- 引用句辞典 トレンド編 [ストーカーの心理] 愛の関係 破綻すると 憎しみがパワーアップ 鹿島茂 憎しみは、対象との関係においては愛より古い。ナルシシズム的な自我が、刺激を与える外界に対して示す原初的な拒否から、憎しみは発生する。対象によって喚…

覚え書:「みんなの広場 馬耳東風とはこのことか」、『毎日新聞』2014年02月22日(土)付。

- みんなの広場 馬耳東風とはこのことか 無職・73(東京都杉並区) 毎日新聞 2014年02月22日 衆院予算委員会(12日)での安倍晋三首相の答弁を聞いて、私は即座に馬耳東風という言葉を思い出した。民主党議員からNHK経営委員である百田尚樹氏の“人間…

覚え書:「みんなの広場 NHK経営委員は憲法熟読を」『毎日新聞』2014年02月22日(土)付。

- みんなの広場 NHK経営委員は憲法熟読を 元NHK職員・83(川崎市宮前区) 毎日新聞 2014年02月22日 1953年、NHK職員になった時、日本国憲法順守の誓約に署名した。以来、定年まで憲法はNHKで働く身として強いよりどころであった。判断に迷…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『書に想い時代を讀む』=河田悌一・著」、『毎日新聞』2014年02月23日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『書に想い時代を讀む』=河田悌一・著 毎日新聞 2014年02月23日 東京朝刊 (東信堂・1890円) 著者は中国思想史の専門家。前・関西大学長で、現在は日本私立学校振興・共済事業団の理事長を務めている。大学のあり方を考え、中国と…

覚え書:「今週の本棚:鴻巣友季子・評 『工場』/『穴』」、『毎日新聞』2014年02月23日(日)付。

- 今週の本棚:鴻巣友季子・評 『工場』/『穴』 毎日新聞 2014年02月23日 東京朝刊 ◆『工場』=小山田浩子・著(新潮社・1890円) ◆『穴』=小山田浩子・著(新潮社・1260円) ◇日常を歪ませる、禍々しく不可解な寓話たち 『工場』の表題作から言う…

覚え書:「今週の本棚:沼野充義・評 『痴愚神礼讃 ラテン語原典訳』=エラスムス著」、『毎日新聞』2014年02月23日(日)付。

- 今週の本棚:沼野充義・評 『痴愚神礼讃 ラテン語原典訳』=エラスムス著 毎日新聞 2014年02月23日 東京朝刊 (中公文庫・900円) ◇狂信に抗し、人間に寄り添う名著 エラスムスの『痴愚神礼讃(ちぐしんらいさん)』(初版一五一一年)といえば、十六世…

覚え書:「『反知性主義』への警鐘 相次ぐ政治的問題発言で議論」、『朝日新聞』2014年02月19日(水)付。

- 「反知性主義」への警鐘 相次ぐ政治的問題発言で議論 2014年2月19日 「反知性主義」という言葉を使った評論が論壇で目につく。「非」知性でも「無」知でもなく「反」知性――。政治的な問題発言が続出する現状を分析・批判しようとする意図が見える。■自分に…

覚え書:「発言 知の力で被災地に活力を=里見進」、『毎日新聞』2014年02月20日(木)付。

- 発言 知の力で被災地に活力を 里見進 東北大学長 早いもので東日本大震災から満3年が過ぎようとしている。仙台市に住んでいると震災の爪痕を感じることもなく震災後の復旧・復興は順調に進んでいるように見える。しかしながら沿岸部を訪れるとがれき処理…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『ローマ五賢帝』=南川高志・著」、『毎日新聞』2014年02月23日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『ローマ五賢帝』=南川高志・著 毎日新聞 2014年02月23日 東京朝刊 (講談社学術文庫・924円) 最高権力者の暗殺は側近がからまないと成功しにくい。ドミティアヌス帝の暗殺には后も近衛隊長官も関与していたという。もう暴君はこり…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『マーシャル諸島の政治史』=黒崎岳大・著」、『毎日新聞』2014年02月23日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『マーシャル諸島の政治史』=黒崎岳大・著 毎日新聞 2014年02月23日 東京朝刊 (明石書店・6090円) 西太平洋は赤道のすぐ北にサンゴ礁が点在するマーシャル諸島共和国がある。戦前に日本が統治し、1986年に米国から独立した同…

覚え書:「日本の社会主義―原爆反対・原発推進の論理 [著]加藤哲郎」、『朝日新聞』2014年02月16日(日)付。

- 日本の社会主義―原爆反対・原発推進の論理 [著]加藤哲郎 [掲載]2014年02月16日 [ジャンル]社会 日本の社会主義を1世紀前の草創期から冷静に描きつつ、本質的な問題点として敗戦後の原子力政策への対応を追究した。それを一言でまとめると副題となる。被爆…

覚え書:「ヒバクシャ広島/長崎:’14冬/1〜5」、『毎日新聞』2014年02月18日(火)〜22日(土)付、まとめ。

- ヒバクシャ広島/長崎:’14冬/1 「死の灰」教訓、世界へ 第五福竜丸元乗組員・大石又七さん 毎日新聞 2014年02月18日 東京朝刊(写真キャプション)「ビキニは今につながっています」と訴える第五福竜丸元乗組員の大石又七さん=東京都大田区で1月28…

日記:中山成彬大先生と片山さつき大先生の「狂気」扇動

- 「アンネの日記」やその関連図書のページが大量に破られるという被害が昨年から今年にかけ、東京都内の公立図書館で相次いでいる。被害は少なくとも250冊以上になるとみられ、範囲も23区だけでなく市部にも及ぶ。 「アンネの日記」は第二次世界大戦中にオ…

覚え書:「映画『福島 六ヶ所 未来への伝言』の島田監督に聞く 原発社会の『入り口』と『出口』描く」、『聖教新聞』2014年02月18日(水)付。

- 映画「福島 六ヶ所 未来への伝言」の島田監督に聞く 原発社会の「入り口」と「出口」描く事故後、深まる立地地域の葛藤 私たちはいかなる未来を選ぶのか(写真キャプション)東京で避難生活を続ける田邉さん親子。幸恵さんは第2子に、ふるさとへの思いと…

覚え書:「平和を考えるための100冊+α [編]日本平和学会」、『朝日新聞』2014年02月16日(日)付。

- 平和を考えるための100冊+α [編]日本平和学会 [掲載]2014年02月16日 [ジャンル]人文 社会 隣国との関係がこじれ、集団的自衛権や憲法改正の議論が続く今、「過去の経験を共有する」足場をつくろう、というブックガイド。日本平和学会の創立40年を機…

覚え書:「科学VS.キリスト教―世界史の転換 [著]岡崎勝世 [評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)」、『朝日新聞』2014年02月16日(日)付。

- 科学VS.キリスト教―世界史の転換 [著]岡崎勝世 [評者]水野和夫(日本大学教授・経済学) [掲載]2014年02月16日 [ジャンル]人文 科学・生物 新書 ■真実追究に命賭けたロマン 既存の価値観を変える意識革命は一人の天才によってなし遂げられるものではない…

覚え書:「ヘンリー・ミラーの八人目の妻 [著]ホキ徳田 [評者]いとうせいこう(作家・クリエーター)」、『朝日新聞』2014年02月16日(日)付。

- ヘンリー・ミラーの八人目の妻 [著]ホキ徳田 [評者]いとうせいこう(作家・クリエーター) [掲載]2014年02月16日 [ジャンル]ノンフィクション・評伝 ■軽薄体で語るゴージャスな交流 ホキ徳田というと、私のような“遅れてきた世代(ただ今50代前半)”には、…

日記:コロンビア大学コアカリキュラム研究会(2) アリストテレス『ニコマコス倫理学』

- かくしていま、およそわれわれの行うところのすべてを蔽うごとき目的−−われわれはこれをそれ自身のゆえに願望し、その他のものを願望するもこのもののゆえであり、したがってわれわれがいかなるものを選ぶのも結局はこれ以外のものを目的とするのではない…

覚え書:「みんなの広場 消費増税、国民を納得させよ」、『毎日新聞』2014年02月19日(水)付。

- みんなの広場 消費増税、国民を納得させよ 中学生・14(東京都杉並区) 決まっていることとはいえ、4月から始まる消費税増税に反対です。なぜなら、今よりも物の値段が上がることで、貧しい人や貯金などで暮らすお年寄りの負担が増すからです。ただし、…

覚え書:「日本インテリアデザイン史 [著]鈴木紀慶・今村創平 [評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)」、『朝日新聞』2014年02月16日(日)付。

- 日本インテリアデザイン史 [著]鈴木紀慶・今村創平 [評者]隈研吾(建築家・東京大学教授) [掲載]2014年02月16日 [ジャンル]アート・ファッション・芸能 ■闘争から離れ、浮遊する美しさ 現在日本のインテリアデザインは、その質とユニークさにおいて、世界で…

覚え書:「天皇と葬儀―日本人の死生観 [著]井上亮 [評者]荒俣宏(作家)」『朝日新聞』2014年02月16日(日)付。

- 天皇と葬儀―日本人の死生観 [著]井上亮 [評者]荒俣宏(作家) [掲載]2014年02月16日 [ジャンル]歴史 ■古代から「極力質素に」望む 天皇・皇后両陛下の意向により従来の天皇葬儀を見直し、土葬を火葬に改めるという報道が、昨年流れた。「国民生活に影響を与…