2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「耕論 「壁」越えつながるには ジェームズ・ホリフィールドさん、並木麻衣さん、東浩紀さん」、『朝日新聞』2017年09月06日(水)付。

- 耕論 「壁」越えつながるには ジェームズ・ホリフィールドさん、並木麻衣さん、東浩紀さん 2017年9月6日 写真・図版 イラスト・甲斐規裕 世界各地で「壁」が生まれている。グローバル化が進むにつれ、お互いを隔てようとする力が働く矛盾を、どう考えたら…

覚え書:「煉獄と地獄―ヨーロッパ中世文学と一般信徒の死生観 [著]松田隆美 [評者]横尾忠則(美術家)」、『朝日新聞』2018年01月14日(日)付。

- 煉獄と地獄―ヨーロッパ中世文学と一般信徒の死生観 [著]松田隆美 [評者]横尾忠則(美術家) [掲載]2018年01月14日 ■死者の運命を決める待合場所 人は死後、どこへ行くのか、どこだっていいじゃないか、死んだら無さ、いいえ、霊魂になって天国か地獄のどち…

覚え書:「おらおらでひとりいぐも [著]若竹千佐子 [評者]佐伯一麦 (作家)」、『朝日新聞』2018年01月14日(日)付。

- おらおらでひとりいぐも [著]若竹千佐子 [評者]佐伯一麦 (作家) [掲載]2018年01月14日 ■生き方を模索した現代の民話 おもしぇがっだな。読み終わったとき、脳内で呟(つぶや)く声があった。都市近郊の新興住宅に住む74歳の主人公の桃子さんは、子供を…

覚え書:「大獄―西郷青嵐賦/天翔ける [著]葉室麟 [評者]末國善己(文芸評論家)」、『朝日新聞』2018年01月14日(日)付。

- 大獄―西郷青嵐賦/天翔ける [著]葉室麟 [評者]末國善己(文芸評論家) [掲載]2018年01月14日■このバランス感覚が今必要だ 昨年の12月23日、歴史小説作家の葉室麟氏が急逝された。享年66。まだ早すぎる死が惜しまれてならない。 今年は、明治維新から…

あんときのデジカメ:OLYMPUS CAMEDIA FE-240 気軽に高倍率を楽しめる信頼できるフルオートカメラ 2007年製

■ ハードオフで540円の半額でゲット 正月に近所のハードオフにて、ジャンク品が表示金額の半額という新春セールで投げ売りされていまして、デジタルカメラがざっくりとプラスチックケースにぶちこまれていた一角を物色すると、オリンパスのコンパクトデジ…

覚え書:「折々のことば:866 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年09月06日(水)付。

- 折々のことば:866 鷲田清一 2017年9月6日 本を読むにはエネルギーが必要です (中川李枝子) ◇ オビや目次を眺め、頁(ページ)を繰っているうち、ある文章に目がとまる。引き込まれもすればがっかりもする。が、ひたすらそれをくり返す中で、すごい本…

覚え書:「【書く人】SFで問いと向き合う 『ゲームの王国』(上・下)作家・小川哲さん(31)」、『朝日新聞』2018年01月21日(日)付。

- 【書く人】 SFで問いと向き合う 『ゲームの王国』(上・下)作家・小川哲さん(31) 2018年1月21日 芥川賞作家の円城塔さんや三島賞を受賞した宮内悠介さんら、SF出身の作家が越境的に活躍する例が目立つ。そのSF界にまた一人、大型の新星が現れた…

覚え書:「書評:バテレンの世紀 渡辺京二 著」、『朝日新聞』2018年01月14日(日)付。

- バテレンの世紀 渡辺京二 著 2018年1月14日 ◆大航海時代、漕ぎ出す日本 [評者]加藤宗哉=作家 十六、七世紀のキリシタン時代を描くことの多かった作家・遠藤周作は、「織田信長に関心が湧くのは彼が最初に西洋と遭遇した日本人だから」とよく口にした。…

覚え書:「書評:流罪の日本史 渡邊大門 著」、『朝日新聞』2018年01月14日(日)付。

- 流罪の日本史 渡邊大門 著 2018年1月14日 ◆辺境の地の生活を詳しく [評者]高橋千劔破(ちはや)=作家・評論家 流罪(るざい)というのは、罪人を辺境の地に追いやり、二度と元の居住地にもどさない、という刑罰であった。死刑に次ぐ重い刑だが、弘仁九…

覚え書:「安保考 第1部・同盟とは:下 同盟、どう向き合うか 丹羽宇一郎さん、藤原帰一さん」、『朝日新聞』2017年09月07日(木)付。

- 安保考 第1部・同盟とは:下 同盟、どう向き合うか 丹羽宇一郎さん、藤原帰一さん 2017年9月7日 日米同盟によって戦争を未然に防げているのか、それとも同盟がゆえに日本は危険にさらされているのか――。北朝鮮情勢が緊迫するなかで、多くの人たちが考えあ…

覚え書:「政治断簡 「歴史に責任」軽んじた末に 編集委員・国分高史」、『朝日新聞』2017年09月04日(月)付。

- 政治断簡 「歴史に責任」軽んじた末に 編集委員・国分高史 2017年9月4日 昭和20年8月15日の玉音放送を控え、陸軍省前では大量の公文書が燃やされていた。 映画「日本のいちばん長い日」(1967年、岡本喜八監督)には、いく筋もの黒煙が立ち上るシ…

覚え書:「書評:銀杏手ならい 西條奈加 著」、『東京新聞』2018年01月14日(日)付。

- 銀杏手ならい 西條奈加 著 2018年1月14日 ◆寺子屋に二十八の瞳 [評者]清原康正=文芸評論家 江戸時代の中期以降、庶民教育機関としての寺子屋が数多く開かれていった。その数は、幕末期までに全国で一万二千を超し、江戸には千二百以上もあったという。…

覚え書:「書評:「幸福な日本」の経済学 石見徹 著」、『東京新聞』2018年01月14日(日)付。

- 「幸福な日本」の経済学 石見徹 著 2018年1月14日 ◆現状打開は長い目で [評者]根井雅弘=京都大教授 近年わが国は「経済格差」「少子高齢化」「財政破綻の危険」「グローバル化への乗り遅れ」など多くの問題を抱えてきたが、各種の調査をみても、日本人…

覚え書:「売れてる本 残像に口紅を [著]筒井康隆」、『朝日新聞』2018年02月04日(日)付。

- 売れてる本 残像に口紅を [著]筒井康隆売れてる本 残像に口紅を [著]筒井康隆 2018年02月04日 ■喪失が生む小説の可能性 30年前、筒井康隆さんは本書と名作『文学部唯野教授』を同時期に連載していた。2作品に共通する濃密さを思うと、想像するだけ…

日記:思考の訓練

- 思考の訓練 普通の人間にとってものを考えるということは、そう容易なことではない。目をつむって、さて何かを考えようと思っても浮かぶのは妄想のたぐいであろう。ものを考えるには特殊な訓練が必要である。その訓練として私に考えられるのは、しっかりと…

覚え書:「折々のことば:864 鷲田清一」、『朝日新聞』2018年09月04日(月)付。

- 折々のことば:864 鷲田清一 2017年9月4日 星さん、よう光ってはるわ (佐々木正美の母) ◇ 戦時中、疎開先で極貧の生活を送るなか、学校で必要な費用を心細い面持ちで告げると、母は「一緒においで」と言い、近くの商店に金を借りに行った。帰り道、母…

覚え書:「売れてる本 銀河鉄道の父 [著]門井慶喜」、『朝日新聞』2018年01月28日(日)付。

- 売れてる本 銀河鉄道の父 [著]門井慶喜売れてる本 銀河鉄道の父 [著]門井慶喜 2018年01月28日 ■息子への思い、噴出する悲哀 冒頭近く、幼い子らの声が隣室から聞こえてくる場面がある。どうやら兄の賢治が妹のトシに童話を聞かせてやっているらしい。…

覚え書:「文庫この新刊! 東直子が薦める文庫この新刊!」、『朝日新聞』2018年02月11日(日)付。

- 文庫この新刊! 東直子が薦める文庫この新刊!文庫この新刊! 東直子が薦める文庫この新刊! 2018年02月11日 (1)『写真で辿る折口信夫の古代』 芳賀日出男著 角川ソフィア文庫 1685円 (2)『恋する狐』 折口真喜子著 光文社時代小説文庫 626円…

覚え書:「文庫この新刊! 福永信が薦める文庫この新刊!」、『朝日新聞』2018年02月04日(日)付。

- 文庫この新刊! 福永信が薦める文庫この新刊!文庫この新刊! 福永信が薦める文庫この新刊! 2018年02月04日 (1)『ダーク・ジェントリー 全体論的探偵事務所』 D・アダムス著 安原和見訳 河出文庫 994円 (2)『チャップリン自伝 栄光と波瀾の日々…

覚え書:「軍事研究、大学内に指針「ある」3割 朝日新聞調査」、『朝日新聞』2017年09月03日(日)付。

- 軍事研究、大学内に指針「ある」3割 朝日新聞調査 竹石涼子、杉原里美2017年9月3日 「安全保障と学術の関係」と題して開かれた日本学術会議のシンポジウム。研究者ら約300人が軍事研究について議論した=2017年2月、東京都港区の同会議講堂 写真…

覚え書:「社説 スーチー氏 迫害許さず民族融和を」、『朝日新聞』2017年09月05日(火)付。

- 社説 スーチー氏 迫害許さず民族融和を 2017年9月5日 民主化運動の象徴であるアウンサンスーチー氏の率いる政府が、なぜ国内の少数派の人権にこれほど鈍感なのか。そう思わせる事態である。 仏教徒が9割近いミャンマーで、少数派のイスラム教徒ロヒンギャ…

覚え書:「文庫この新刊! 池澤春菜が薦める文庫この新刊!」、『朝日新聞』2018年01月28日(日)付。

- 文庫この新刊! 池澤春菜が薦める文庫この新刊!文庫この新刊! 池澤春菜が薦める文庫この新刊! 2018年01月28日 (1)『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢』 ジョイス・キャロル・オーツ著 栩木玲子訳 河出文庫 1404円 (2)『アリスマ王の愛…

覚え書:「悩んで読むか、読んで悩むか ゆっくり人の言葉に触れる時間を 荻上チキさん」、『朝日新聞』2018年02月11日(日)付。

- 悩んで読むか、読んで悩むか ゆっくり人の言葉に触れる時間を 荻上チキさん悩んで読むか、読んで悩むか ゆっくり人の言葉に触れる時間を 荻上チキさん 2018年02月11日 81年生まれ。言論サイト「シノドス」編集長。TBSラジオ「Session−22」パ…

覚え書:「悩んで読むか、読んで悩むか 思い煩うより優雅に笑ってすごそう 吉田伸子さん」、『朝日新聞』2018年02月04日(日)付。

- 悩んで読むか、読んで悩むか> 思い煩うより優雅に笑ってすごそう 吉田伸子さん悩んで読むか、読んで悩むか 思い煩うより優雅に笑ってすごそう 吉田伸子さん 2018年02月04日61年生まれ。書評家。「本の雑誌」の編集者を経てフリーに。著書に『恋愛のスス…

日記:必要悪としての権力

- ロックが近代自由主義の元祖とされるのにたいし、一八世紀フランスの思想家ルソーは、近代民主主義の元祖ともよばれます。そしてルソーは、ホッブズやロックとはかなり違う、「われわれ」の作り方を構想しました。 ところで、自由主義と民主主義は、どこが…

覚え書:「社説 谷口さん死去 被爆者のバトン未来へ」、『朝日新聞』2017年09月02日(金)付。

- 社説 谷口さん死去 被爆者のバトン未来へ 2017年9月2日 長崎で60年以上にわたって被爆者運動を先導した谷口稜曄(すみてる)さんが、88歳で亡くなった。 16歳だった72年前の8月9日、爆心地から1・8キロで郵便配達中に被爆し、背中に大やけどを…

覚え書:「ひもとく がオリンピックと日韓 摩擦克服して層の厚い関係を 木宮正史」、『朝日新聞』2018年02月11日(日)付。

- ひもとく オリンピックと日韓 摩擦克服して層の厚い関係を 木宮正史ひもとく オリンピックと日韓 摩擦克服して層の厚い関係を 木宮正史 2018年02月11日平昌オリンピックが開幕。開会式では、韓国と北朝鮮の選手団が合同で入場した=9日夜、林敏行撮影 平…

覚え書:「ひもとく がんとともに 支配されるより豊かに生きる 最相葉月」、『朝日新聞』2018年02月04日(日)付。

- ひもとく がんとともに 支配されるより豊かに生きる 最相葉月ひもとく がんとともに 支配されるより豊かに生きる 最相葉月 2018年02月04日「がん哲学外来」は各地に広まり、今年で10周年。1月31日に開かれた「がん哲学外来 本郷通りカフェ」で話す樋…

覚え書:「ひもとく 女子の居場所 人の数だけ正解がある トミヤマユキコ」、『朝日新聞』2018年01月28日(日)付。

- ひもとく 女子の居場所 人の数だけ正解がある トミヤマユキコひもとく 女子の居場所 人の数だけ正解がある トミヤマユキコ 2018年01月28日『プリンセスメゾン』から (C)池辺葵/小学館 やわらかスピリッツ連載中 人生なにもかも行き詰まっていた20代…

覚え書:「【社会】小池氏、虐殺の認識語らず 「歴史家がひもとくもの」」、『東京新聞』2017年09月02日(金)付。

- 【社会】小池氏、虐殺の認識語らず 「歴史家がひもとくもの」 2017年9月2日 朝刊 関東大震災時に虐殺された朝鮮人犠牲者らを悼み、追悼碑に献花し手を合わせる人たち=1日、東京都墨田区で(安江実撮影) 関東大震災から一日で九十四年を迎えた。混乱の中…