2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧
- 耕論 いきなり9条改憲? 加藤朗さん、阪田雅裕さん、田中秀征さん 2017年5月9日 「9条1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込む」――いきなり9条に踏み込んだ安倍晋三首相の改憲発言が波紋を広げている。その意味は。いま、なんの狙いがあるのか。 …
- ソヴィエト・ファンタスチカの歴史 [著]ルスタム・カーツ [評者]円城塔 (作家) [掲載]2017年07月23日 [ジャンル]歴史 ソビエト社会主義共和国連邦は、「正しい科学」や「正しい文学」のありかたを国が定めようとした。 結果、「政治的に正しい科学にのっ…
- インタビュー [著]木村俊介 [評者]野矢茂樹(東大教授) [掲載]2017年07月23日 [ジャンル]人文 社会 ■はりぼて化を拒否するために 著者はそれを「はりぼて」と言う。外見だけをとりつくろった情報が、短い言葉で言い切られ、コピーされ、増殖していく。い…
- 人民元の興亡―毛沢東・トウ小平・習近平が見た夢 [著]吉岡桂子 [評者]諸富徹(京都大学教授・経済学) [掲載]2017年07月23日 [ジャンル]経済 ノンフィクション・評伝 ■日・中・米、国際通貨の攻防戦 本書は、人民元に加え、東アジア国際通貨システムをめぐ…
■ 今なお人気の高い「あんときのデジカメ」 その存在を同時代的には知らず、こんなデジタルカメラがかつて発売されていたのかと数年後に驚き、なかなか巡り合うことのできなかったカメラの一つが、2004年発売のキャノンのPowerShot Pro1、そしてもう一つが20…
- 問う「共謀罪」 「準備」監視、警察のさじ加減で 亀石倫子さん 2017年5月7日 ■弁護士・亀石倫子さん(42) ――法案をどうみるか。 犯罪が行われる前の段階を処罰するものだから、その動きを証拠化するには当然に監視が必要になります。警察は集会にスパイ…
- そろそろ、人工知能の真実を話そう [著]ジャン=ガブリエル・ガナシア/人工知能の哲学―生命から紐解く知能の謎 [著]松田雄馬 [評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論) [掲載]2017年07月23日 [ジャンル]科学・生物 IT・コンピューター…
- かがみの孤城 [著]辻村深月 [評者]末國善己 (文芸評論家) [掲載]2017年07月23日 [ジャンル]文芸 ■生きづらさ感じている君たちへ 10代のリアルをとらえた青春ミステリーを発表していた辻村深月だが、近年は大人の鬱屈(うっくつ)を描く作品も増えてい…
- 星の子 [著]今村夏子 [評者]斎藤美奈子 (文芸評論家) [掲載]2017年07月23日 ■「あやしい」と「まとも」の間で こないだの芥川賞には、はい、落ちました。落ちたけど、今村夏子が現在もっとも有望な作家のひとりであることに変わりはない。 デビュー作『…
- 社説 憲法70年 9条改憲論の危うさ 2017年5月9日 安倍首相が「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」と述べ、9条に自衛隊の存在を明記した条文を追加するなどの改憲構想を示した。 国民の間で定着し、幅広い支持を得ている自衛隊の明文化なら…
- 文化の扉 歴史編 異説あり 応仁の乱の原因 「陰謀家」富子説、軍記の記述定着か 2017年5月7日 グラフィック・竹内修一 発生から今年で550年の応仁の乱。乱を研究した本が異例のヒットとなり、注目を集める。足利義政の妻が息子を将軍にしようとしたのが…
- 【東京エンタメ堂書店】亡き人を偲ぶ 幽霊の話 2017年8月14日 今日は旧盆の中日。亡き人を偲(しの)ぶ季節です。「シックス・センス」や「ゴースト ニューヨークの幻」など、幽霊が出てくる映画は多いですが、もちろん幽霊譚(たん)は古今東西、数知れず…
- 【書く人】つらい体験描く使命 『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』漫画家・田中圭一さん(55) 2017年7月30日 名刺に記した肩書は「最低シモネタお下劣パロディー漫画家」。手塚治虫さんタッチの絵柄で、ちょっと不謹慎なギャグを描く名手だ。多く…
- 永遠の道は曲りくねる 宮内勝典 著 2017年7月23日 ◆人の悲惨な営為を見通す [評者]与那覇恵子=文芸評論家 私たちが生きている世界は、夥(おびただ)しい殺戮(さつりく)の歴史の産物である。七十カ国を巡り、アメリカ先住民とも暮したことのある宮内…
明らかに前輪の様子がおかしいので、仕事の帰りにサイクルショップ寄ろうと考え出勤してすぐに、自転車がパンクした。職場に連絡してから、自転車を押して7キロほど強歩。今日は猛暑日で、「残暑が厳しい」というほどの生やさしさでは到底ないほどのギラギ…
- 折々のことば:744 鷲田清一 2017年5月4日 若いとき、ひなげしの花びらを通して輝く光に心を奪われる時間があったろうか。 (メイ・サートン) ◇ 年齢によって人は異なる現実にふれる。不死身の青春、生業に忙しい中年を経て老いを迎え、こんどは「生き…
- JAに何ができるのか 奥野長衛・佐藤優 著 2017年7月23日 ◆飢えさせぬ国家観の欠如 [評者]大原悦子=ジャーナリスト 農協の中心組織である全国農業協同組合中央会(JA全中)の奥野長衛会長が、農業への思いや課題などを作家の佐藤優氏と語りあう対談…
- みんなの朝ドラ 木俣冬 著 2017年7月23日 ◆今日一日の空気作る [評者]あべ美佳=脚本家 木俣冬、という著者名を見て、心臓がどきりとした。私たち脚本家なら知らぬ者はいないほど有名な、ドラマ評を書かれるライターである。 彼女はきっと心底ドラマが好…
- 反戦後論 浜崎洋介 著 2017年7月16日 ◆「偽善と感傷」の文学超えて [評者]川村湊=文芸評論家 <戦後離れ>が加速している。単なる戦後ではなく敗戦後だとか、ポスト戦後といった言葉も、もはや廃語となりそうな勢いだ。そんな中で、「反戦後」を標榜(…
- 「政治が隠す歴史補う」 浅田次郎さん大佛賞、戦争文学の意義語る 2017年5月6日 戦争と文学について語る浅田次郎さん=横浜市 「政治を制御していく『文化の力』というのがあるはずです」。短編小説集『帰郷』(集英社)で大佛次郎賞を受けた浅田次郎さん…
- 憲法を考える 施行70年 子どもの権利は 平湯真人さん、増田ユリヤさん、荒牧重人さん 2017年5月5日イラスト・岩見梨絵 憲法論議で子どもの立場はどのくらい意識されているのか。首相が改憲に向けて表明した考えでは、高等教育の無償化に前向きな姿勢も示…
- 速水健朗の出版時評 少年ジャンプ、半世紀 キャラ進化、人気引っ張る速水健朗の出版時評 少年ジャンプ、半世紀 キャラ進化、人気引っ張る 2017年08月06日復刻された創刊号(左)と、最大部数を記録した1995年3・4合併号 『週刊少年ジャンプ』が来年…
- 一枚の切符―あるハンセン病者のいのちの綴り方 [著]崔南龍 [評者]齋藤純一(早大教授) [掲載]2017年07月16日 [ジャンル]社会 ■浄化の対象として隔離した歴史 いまハンセン病療養施設にいる人の平均年齢は85歳になった。同年代の著者は、10歳のときか…
- 特高と國體の下で―離散、特高警察、そして内戦 [著]孫栄健 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家) [掲載]2017年07月16日 [ジャンル]歴史 ■拷問受けた「在日」の心象を描く 1918年2月に朝鮮の慶尚南道に生まれた朴庸徳の歩みを在日3世の著者が追跡…
南京もアウシュビッツも捏造だと思う。 https://t.co/vd8V7Lkld5— 高須克弥 (@katsuyatakasu) 2015年10月19日ひょっとしたらと思って、公明党支援をある種の信仰の如く錯覚した創価学会員のfbやtwitterを覗いてみたら、案の定、民進党・有田議員を…
- 折々のことば:743 鷲田清一 2017年5月3日 正しい大きさの感覚が、認識を正しくするのだ。 (長田弘) ◇ 帽子にもクロッカスにも、一角獣という想像上の生きものにも、「正しい大きさ」がある。それに照らして人は自分の大きさを知るのだが、テレビカメ…
- 枕草子のたくらみ―「春はあけぼの」に秘められた思い [著]山本淳子 [評者]サンキュータツオ(お笑い芸人、日本語学者) [掲載]2017年07月16日 [ジャンル]歴史 文芸 名作を当時の人の心で読むのは難しい。現在語られていることを一度すべて忘れて、その時代…
- 琉球文学論 [著]島尾敏雄 [評者]佐伯一麦 (作家) [掲載]2017年07月16日 奄美群島内の加計呂麻島を舞台に、島尾敏雄と妻ミホとの戦時下での出会いの物語を越川道夫監督が映画化した「海辺の生と死」の試写を観(み)て、満島ひかりのうたう哀切な島唄に惹…
- 偽装死で別の人生を生きる [著]エリザベス・グリーンウッド [評者]市田隆(本社編集委員) [掲載]2017年07月16日 [ジャンル]ノンフィクション・評伝 国際 ■現代社会の病理うつす取材記録 死亡偽装による保険金詐欺を記事にしたことがある。パキスタン人の…
- なかにし礼さん「憲法は芸術作品」 首相発言に異議 聞き手・池田伸壹2017年5月4日「理想の実現は簡単じゃない。でも理想を忘れたらむごたらしい現実しかないんです」=相場郁朗撮影 数々のヒット曲を作詞、映画やオペラでも活躍した作家・作詞家のなかにし…