2011-01-01から1年間の記事一覧
- 米保守革命:第2部・福音派の力/上 共和党指名争い第1弾、アイオワ州 米大統領選の共和党の候補者選びが来年1月3日の中西部アイオワ州の党員集会から正式に始まる。保守的な土地柄のアイオワ州などでは、人工妊娠中絶への反対などを掲げるキリスト教…
- 私は斯く考へる。人間は不幸に運命づけられたものではない。若しただ彼自身それを欲するならば、既に此の地上至る処に於て、又何時にても、平和、静寂、浄福を得ることが出来る。但し此の浄福は外的なる力によつて彼に与へられるものではなく、彼自身、自…
- 白いハト羽ばたけ:日米開戦から70年 反響特集 疎開、空襲…次世代に伝え 今月7、8日に連載した「白いハト羽ばたけ 日米開戦から70年」に、多くの感想が寄せられました。79歳で始めたブログで戦争体験を発信している女性に触発され、胸にしまってい…
- 社説:武器三原則緩和 新基準の厳格な運用を 政府は、武器や関連技術の輸出を原則として禁じた武器輸出三原則を緩和する新基準を決めた。 官房長官談話で公表された新基準は、国際紛争を助長することを回避するという三原則の理念を堅持しつつ、(1)日本…
- 民主制(先に提案した意味でこの略号を用いたとして)は政治制度の改革のための制度的枠組を与える。それは暴力使用なしの制度改革を可能にし、それによって新しい制度を設計したり古い制度を調整する際に理性の使用を可能にする。 −−カール・R・ポパー(…
- 学校再興:福島県立磐城高生が東大院教授らと白熱討論 ゆっくりでも諦めず前進 東日本大震災で津波や原発事故の被害を受けた福島県いわき市にある県立磐城高校(星浩次校長)を今月6日、本田由紀・東京大大学院教授(教育社会学)が訪れた。1年生7人と…
- このような古い問題と科学のあの新しい出発に直面して、哲学が今一度自らの古い機能全体を引き受け、われわれの知のすべてを統一的世界像として合一させることができるはずだなどとは、誰も考えないだろう。ところが、人間が哲学への、すなわち〈知らんと…
- 今週の本棚:松原隆一郎・評 『社会学の方法−その歴史と構造』=佐藤俊樹・著 (ミネルヴァ書房・3675円) ◇「常識」を覆す学問をスリリングに捉える 「社会って何?」と尋ねたら、「なに青いこと言ってんだ」と返されるのがオチだろう。「机の前で考…
- ナショナリストは、味方の残虐行為となると非難しないだけではなく、耳にも入らないという、すばらしい才能を持っている。 −−オーウェル(小野寺健訳)「ナショナリズムについて」、『オーウェル評論集』岩波文庫、1982年、322頁。 - このオーウェル(Geor…
- 今週の本棚:池澤夏樹・評 『負けんな、ヤルキキャンプ』=光安純・著 (角川書店・1575円) ◇やる気と過激のボランティア奮闘記 ニューヨークにいた一人の若い日本人が震災のニュースを聞いて、帰国しようと思った。 もともとはテレビ業界に身を置き…
- このようにしてニ百年前の宗教寛容法の占める位置は、規定される。この法が置かれるべき枠組みは、キリスト教という国家宗教によって与えられているが、そのキリスト教は、《領土の属する人に、宗教も属する(coujus regio ejus religio)》という原則から…
- ソ連崩壊20年:第3部 激動の時代を生きて/1 レオニード・クラフチュク氏=元ウクライナ大統領 ソビエト連邦の崩壊から25日で丸20年。激動の時代とともに生きたキーパーソンに、ソ連崩壊から今日までの評価や今後の展望を聞いた。 ◇市民社会、まだ…
- 〈私がわが国において見出す最悪のものは、不安定ということである。わが国の法律は、われわれの服装の流行と同じく、少しも一定の形をとることが出来ないでいる。ある政治の不完全を非難することはやさしい。まったく、この世のものはすべて不完全にみち…
- 急接近:藤垣裕子さん 原発事故後の科学技術と社会の関係は? <KEY PERSON INTERVIEW> 東京電力福島第1原発の事故後、放射線被ばくの許容量や食品の安全性をめぐって判断がぶれる政府や科学者への不信が高まっている。藤垣裕子・東京…
- 秘密保全法案:反対意見続々と 識者に聞く 政府が来年の通常国会への提出を目指している「秘密保全法案」に、研究者など各団体から反対意見が相次いでいる。外交、防衛、治安の幅広い分野で、国家の安全を揺るがしかねない情報を「特別秘密」とし、公務員…
- ザ・特集:「通販生活」の思想 創業者・斎藤駿さんに聞く ◇原発国民投票呼びかけ/旧ソ連の被災者支援18年 雑誌「通販生活」が、原発の是非を問う「国民投票」を呼びかけるCMを流そうとして、放送局に拒否された。護憲や環境保護を訴え、旧ソ連のチェ…
- ……顔の現前化は、真なる現前化というわけではない。真なるものなら、永遠にそれに随伴する真ならざるものに関係し、懐疑家の微笑と沈黙とに出会うことをまぬがれない。顔において存在が現前することは、その現前に矛盾するものが存在する論理的な余地を残…
- 隠れキリシタン墓地、長崎・垣内集落に現存長崎市多以良町の垣内集落に残るキリシタン墓地について、地元研究者らのグループ「外海(そとめ)キリシタン研究会」は23日、禁教令が出されていた江戸時代に造られた可能性が高いと発表した。隠れキリシタン…
- 奪われた私:DV防止法10年/1 見えない暴力、傷深く ◇人格否定、罵倒、無視… 相談しても理解されず 志村まさ代さん(37歳、仮名)は今、大手メーカーに勤める夫(38)と離婚調停を進めている。 恋人同士だった12年前、「ミニスカートをはいてほ…
- あらゆる政治運動というものは、近寄って見れば、人間的なものから見れば、つねに陰惨で暗澹とした色彩を有する。どのように高尚な理想であっても、現実の地上に具体化された場合には、つねにその理念の姿はゆがめられているものである。 −−ツワイク(高橋…
- ひと アーサー・ビナードさん(44) 「核の平和利用」の虚構を切る米国人詩人 「放射性物質は村正の日本刀よりも鋭い。被ばくしてバサッとやられると、まさに鼻唄三丁矢筈斬り」。知らぬ間に人体を傷付ける放射線を生む原発を、落語ネタで斬る。つじ斬りに…
- 七一八(658ー59) 君たちはみな、人を殺し、ないしはたんに鞭打つだけすらの、ないしは云々するだけすらの気力をもちあわせてはいない−−、しかるに国家という巨大な機械は個々人を圧倒し、そのため個々人をは、おのれのなすことに対して責任を負うのを拒…
- 発信箱:まるでカフカ=伊藤智永(ジュネーブ支局) アラブ、欧州、北朝鮮。世界があまり激しく動くので、福島第1原発事故が早々と収束し、外国に原発輸出を再開しても、そんなものかと受け流しがちだ。私たちの生き方は変わらざるを得ないと心したのは、…
- 安全 安全は魂の本質的要求の一つである。安全とは、魂が不安や恐怖の重圧のもとにないことを意味する。ただし、偶然的な事実が重なったばあいのごく稀な短期間にかんしては、このかぎりではない。持続的な魂の状態としての不安や恐怖は、その原因が失業の…
- 教育基本条例案:「大阪維新の会」案 各地の教育界に拒絶感 教師「『罰』ありきの印象」/識者は政治介入を問題視 教育への政治介入や評価の低い教員の処分規定を盛り込んだ地域政党「大阪維新の会」の教育基本条例案。11月27日にあった大阪の府知事・…
- 青年たちの心意気に喝采 主婦(大阪市) 今年は東日本大震災に始まり、世界各地で大規模な自然災害が起きました。亡くなられた方や被災された方のことを思うと胸を痛める毎日です。 そんななか、一つの記事が目に留まりました。大震災で被災した宮城県石巻…
- 時代の風:「1969」の成功=東京大教授・坂村健 ◇「日本はダメ」論を疑う 暗く重い雲が日本の上空を覆っている。まず経済的状況。日本が特別悪いわけでもない−−というより、元気だった中国経済まで変調をきたし世界全体が落ちこんでいる。東日本大震災…
- 「観る」とはすでに一定しているものを映すことではない。無限に新しいものを見いだして行くことである。だから観ることは直ちに創造に連なる。しかしそのためにはまず純粋に観る立場に立ち得なくてはならない。 −−和辻哲郎『風土』岩波文庫、1979年、106…
- VIEWPOINT イランで困窮するアフガン難民 ベルナルド・ドイル 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐イラン代表 イランは、治安悪化が続くアフガニスタンから102万人の難民を受け入れ、パキスタンに次いで世界で2番目の「難民受け入れ大国」だ。イランにい…
- 国民的憎悪というものは、特種なものである。−−文化の最も低い段階にあって、最も強烈に現われるのがつねである。しかしながら、こうしたものが全然姿を消し、いわば国民的なるものを超絶し、隣国の幸不幸も自分の事のように観ずる境地がある。この文化段…