2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「ブックウオッチング:『婦人公論』 横山恵子・編集長」、『毎日新聞』2016年06月01日(木)付。

- ブックウオッチング 『婦人公論』 横山恵子・編集長毎日新聞2016年6月1日 (中央公論新社・毎月2回第2、第4火曜日発行 6月14日号570円)女性の立場で考え続け100周年 今年1月、婦人公論は創刊100周年を迎えた。平塚らいてうに田村俊子、波…

覚え書:「書評:ヴェネツィア 美の都の一千年 宮下規久朗 著」、『東京新聞』2016年08月07日(日)付。

- ヴェネツィア 美の都の一千年 宮下規久朗 著 2016年8月7日 ◆夢うつつ 魅惑の劇場都市 [評者]和田忠彦=イタリア文学者 ヴェネツィア−アドリア海に浮かぶちいさな島がなぜ人を惹(ひ)きつけてやまないのか。美術史家である著者は、中世、ゴシック、ルネ…

覚え書:「書評:<獄中>の文学史 副田賢二 著」、『東京新聞』2016年08月07日(日)付。

- <獄中>の文学史 副田賢二 著 2016年8月7日 ◆未開拓の分野に挑む [評者]川村湊=文芸評論家 高杉晋作の『獄中手記』から、大杉栄や林房雄の『獄中記』、永山則夫の『無知の涙』や見沢知廉(みさわちれん)の『調律の帝国』まで、<獄中>文学を網羅し、…

覚え書:「書評:豊臣水軍興亡史 山内譲 著」、『東京新聞』2016年08月07日(日)付。

- 豊臣水軍興亡史 山内譲 著 2016年8月7日 ◆天下統一支える奮闘 [評者]渡邊大門=歴史学者 水軍といえば、戦国史の脇役のようであるが、その存在は重要だった。そもそも東国の水軍は、戦国大名に召し抱えられた軍事力としての性格が濃く、西国の水軍は一領…

覚え書:「Reライフ:日常の『なぜ』素通りしない 外山滋比古さんに聞きました」、『朝日新聞』2016年05月30日(火)付。

- Reライフ:日常の「なぜ」素通りしない 外山滋比古さんに聞きました 2016年5月30日「特に人生後半、いいメンバーとのおしゃべりは宝です」と語る外山滋比古さん=岩下毅撮影 ■Reライフ 人生充実 《歯切れの良い外山滋比古(しげひこ)さんのエッセーが…

覚え書:「インタビュー:ビッグデータと私 慶応大学教授・山本龍彦さん」、『朝日新聞』2016年06月01日(木)付。

- インタビュー:ビッグデータと私 慶応大学教授・山本龍彦さん 2016年6月1日「社会のあり方は私たち自身が決めることなのに技術によって変わる。そこが問題です」=鬼室黎撮影 大量のデータをあまねく高速で分析するビッグデータ時代である。個人の情報を集…

覚え書:「ひもとく 待機児童 保育への投資はハイリターン [文]池本美香(日本総合研究所主任研究員)」、『朝日新聞』2016年04月24日(日)付。

- ひもとく 待機児童 保育への投資はハイリターン [文]池本美香(日本総合研究所主任研究員) [掲載]2016年04月24日 国会議事堂前での抗議行動 「保育園落ちた日本死ね!!!」と題したブログが2月、話題を集め、国会にも母親の声が届けられた。だが、乳幼…

覚え書:「ひもとく 2020東京五輪 地域つなぐ文化力へ価値転換を [文]吉見俊哉(社会学・文化研究)」、『朝日新聞』2016年06月05日(日)付。

- ひもとく 2020東京五輪 地域つなぐ文化力へ価値転換を [文]吉見俊哉(社会学・文化研究) [掲載]2016年06月05日 都庁第1庁舎に掲げられた東京五輪の新たなエンブレム=東京都新宿区 2020年の東京五輪招致は、本当に正しい未来の選択だったのか? …

覚え書:「著者に会いたい 恋するハンバーグ 佃 はじめ食堂 山口恵以子さん [文]木元健二」、『朝日新聞』2016年08月14日(日)付。

- 著者に会いたい 恋するハンバーグ 佃 はじめ食堂 山口恵以子さん [文]木元健二 [掲載]2016年08月14日 山口恵以子さん=山本和生撮影■うそなき世界で思い募らせ 松本清張賞の受賞は3年前。新聞配達員向けの食堂のおばちゃんとして働きながら粘り強く執筆を…

日記:「ゴマカシ」「すり替え」「恫喝」で問題の本質をずらしていこうとする輩たち

あの〜普段見ている30秒のTVCM1本で3000万以上かかるのですが・・・8分の豪華映像+全世界放映で12億というのはむしろ良心価格レベルなんですけど。 https://t.co/tRCcqZban2— 擲弾兵 (@tekidanhei) 2016年8月27日クリントンが大統領選のCMで使った…

覚え書:「「大宅壮一文庫」赤字続く ライター支える「雑誌の図書館」」、『朝日新聞』2016年05月31日(水)付。

- 「大宅壮一文庫」赤字続く ライター支える「雑誌の図書館」 2016年5月31日貴重な雑誌を手に書架を案内する黒沢さん 雑誌の図書館として知られる「大宅壮一文庫」(東京都世田谷区)が、赤字運営を続けている。マスコミ関係者の利用が多く、出版市場の縮小…

覚え書:「著者に会いたい 『日本の居酒屋−−その県民性』 太田和彦さん [文]木元健二」、『朝日新聞』2016年06月12日(日)付。

- 著者に会いたい 『日本の居酒屋−−その県民性』 太田和彦さん [文]木元健二 [掲載]2016年06月12日 太田和彦さん(70)=早坂元興撮影 ■風土への思い、ぬくもり込め 30年ほど前から全国で居酒屋探訪を続けてきた。古い店の片隅で一杯やりながら地元の客…

覚え書:「1974年のサマークリスマス―林美雄とパックインミュージックの時代 [著]柳澤健 [評者]斎藤美奈子(文芸評論家)」、『朝日新聞』2016年07月31日(日)付。

- 1974年のサマークリスマス―林美雄とパックインミュージックの時代 [著]柳澤健 [評者]斎藤美奈子(文芸評論家) [掲載]2016年07月31日 [ジャンル]文芸 1970年代、一部の若者たちに熱狂的に支持されたラジオの深夜放送番組があった。TBSのアナウ…

覚え書:「金日成と亡命パイロット [著]ブレイン・ハーデン [評者]市田隆(本社編集委員)」、『朝日新聞』2016年07月31日(日)付。

- 金日成と亡命パイロット [著]ブレイン・ハーデン [評者]市田隆(本社編集委員) [掲載]2016年07月31日 [ジャンル]歴史 社会 ■共産主義者演じ生き残った兵士 朝鮮戦争が休戦した直後の1953年9月21日。北朝鮮軍パイロット盧今錫(ノクムソク)が、ミ…

覚え書:「インタビュー:キャスター、敗北の12年 司会者・古舘伊知郎さん」、『朝日新聞』2016年05月31日(水)付。

- インタビュー:キャスター、敗北の12年 司会者・古舘伊知郎さん 2016年5月31日「報ステを見るのは毎日じゃなくて、時折。嫌な突っ込みじじいになっちゃうから」=東京・赤坂、早坂元興撮影 テレビのニュースに、正しい伝え方はあるのだろうか。テレビ朝…

覚え書:「不平等の是正「政治の役割」 仏バローベルカセム教育相」、『朝日新聞』2016年05月30日(火)付。

- 不平等の是正「政治の役割」 仏バローベルカセム教育相 2016年5月30日インタビューに答えるフランスのナジャット・バローベルカセム教育相=東京都港区の駐日フランス大使公邸、山本和生撮影 男女、貧富、人種、宗教――。社会には様々な格差や分断、衝突が…

覚え書:「フリーダ 愛と痛み [著]石内都 [評者]横尾忠則(美術家)」、『朝日新聞』2016年07月31日(日)付。

- フリーダ 愛と痛み [著]石内都 [評者]横尾忠則(美術家) [掲載]2016年07月31日 [ジャンル]アート・ファッション・芸能 ■「遺品たち」の写真、自由な視座 見つめれば見つめるほど遺品というものは不気味で気持ちの悪いものである。 この写真集の帯文には「…

覚え書:「「大正」を読み直す―幸徳・大杉・河上・津田、そして和辻・大川 [著]子安宣邦 [評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)」、『朝日新聞』2016年07月31日(日)付。

- 「大正」を読み直す―幸徳・大杉・河上・津田、そして和辻・大川 [著]子安宣邦 [評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト) [掲載]2016年07月31日 [ジャンル]歴史 人文 ■喝采と迎合、国家主義の温床? 大正時代には吉野作造の民本主義が支持され、普通選挙や言…

覚え書:「私の消滅 [著]中村文則 [評者]蜂飼耳(詩人・作家)」、『朝日新聞』2016年07月31日(日)付。

- 私の消滅 [著]中村文則 [評者]蜂飼耳(詩人・作家) [掲載]2016年07月31日 [ジャンル]人文 社会 ■悪意に操られる記憶と人格 記憶は、個人の同一性と結びつく。それなら、記憶が操作され、実際とは異なる記憶がはめこまれたら、人は別人格を生きることにな…

日記:ペンの力って今、ダメじゃん

これ→日本では加害者と家族が同一視されがち「本来、加害者家族は責められる対象ではなく、むしろ支援が必要な人たちです。欧米では加害者家族を“Hidden Victim(隠れた被害者)”と呼び、その責任を追求することはありません」 https://t.co/7PI478vYu6— Yur…

覚え書:「今こそ小泉八雲:精霊も自然も受け入れる力」、『朝日新聞』2016年05月30日(火)付。

- 今こそ小泉八雲:精霊も自然も受け入れる力 2016年5月30日小泉八雲 見えない世界に向き合う。「オープンマインド」で異文化との共生をめざした。 美しくも恐ろしい「雪おんな」、怨霊が渦巻く「耳なし芳一」、のっぺらぼうが顔をペロリとなでる「むじな」…

覚え書:「半席 [著]青山文平 [評者]末國善己」、『朝日新聞』2016年07月31日(日)付。

- 半席 [著]青山文平 [評者]末國善己 [掲載]2016年07月31日 [ジャンル]歴史 男女の相克を描く短編集『つまをめとらば』で直木賞を受賞した著者の受賞後第一作は、男同士の複雑な関係に迫る連作集である。 御家人の片岡直人は、役職のない小普請から幕府の…

覚え書:「憲法9条と安保法制―政府の新たな憲法解釈の検証 [著]阪田雅裕 [評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)」、『朝日新聞』2016年07月31日(日)付。

- 憲法9条と安保法制―政府の新たな憲法解釈の検証 [著]阪田雅裕 [評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授) [掲載]2016年07月31日 [ジャンル]政治 社会 ■元長官が政府に示す理解の限界 昨年成立した一連の安保法制については、大半の憲法学者が違憲とし、政府…

覚え書:「ポール・マッカートニー 告白 [著]ポール・デュ・ノイヤー [評者]細野晴臣(音楽家)」、『朝日新聞』2016年07月31日(日)付。

- ポール・マッカートニー 告白 [著]ポール・デュ・ノイヤー [評者]細野晴臣(音楽家) [掲載]2016年07月31日 [ジャンル] ■曲作りを楽しむ天才に共感 ビートルズはぼくの世代、とりわけ音楽に携わるものにとって避けて通れないランドマークである。しかし2…

覚え書:「人生の贈りもの:わたしの半生 憲法学者・樋口陽一さん:1 81歳」、『朝日新聞』2016年05月30日(火)付。

- 人生の贈りもの:わたしの半生 憲法学者・樋口陽一さん:1 81歳 2016年5月30日父、樋口盛一さんが大切にしていた掛け軸と。「温故知新。学者はそういう仕事だ。新しいことばかりちゃらちゃら追わずにね」=浅野哲司撮影 ■ダサくても声あげる、腹決めた …

覚え書:「オキナワから:米軍属事件 基地ある限り続く 元沖縄県知事・大田昌秀さん(90)」、『毎日新聞』2016年05月30日(月)付。

- オキナワから 米軍属事件 基地ある限り続く 元沖縄県知事・大田昌秀さん(90)毎日新聞2016年5月30日 東京夕刊 元米海兵隊員の軍属が関与したとみられる死体遺棄事件をきっかけに、沖縄県民の間に反基地感情が改めて高まっている。怒りの矛先は米軍だけ…

覚え書:「【東京エンタメ堂書店】偕成社80周年 大人も読みたい絵本」、『東京新聞』2016年08月22日(月)付。

- 【東京エンタメ堂書店】偕成社80周年 大人も読みたい絵本 2016年8月22日 家の本棚に古い数冊の絵本があります。見ると、半世紀前に偕成社が出したものでした。今年創立80年を迎えた同社の絵本の中から、大人でも読みたい4冊を、文化部の矢島智子が選…

覚え書:「【書く人】生身の姿、残したかった 『父・伊藤律 ある家族の「戦後」』 伊藤淳さん(70)」、『東京新聞』2016年08月21日(日)付。

- 【書く人】生身の姿、残したかった 『父・伊藤律 ある家族の「戦後」』 伊藤淳さん(70) 2016年8月21日 ゾルゲ事件を当局に密告したとして「権力のスパイ」と呼ばれた日本共産党の元幹部・伊藤律の次男。「ようやく汚名が晴らされた現在、政治運動家で…

覚え書:「書評:未来を覗く H・G・ウェルズ 小野俊太郎 著」、『東京新聞』2016年07月31日(日)付。

- 未来を覗く H・G・ウェルズ 小野俊太郎 著 2016年7月31日 ◆進歩と人の変質を見通す [評者]長山靖生=思想史家 ジュール・ヴェルヌとともに「SFの父」と呼ばれるH・G・ウェルズ(一八六六〜一九四六年)は、ひとつの惑星そのものをも破壊する核兵器…

日記:歴史は誰が書くのか

- 歴史は誰が書くのか 鶴見 歴史記述というと、ポッパーの『歴史主義の貧困』(中央公論社)という本があるでしょう。論理実証主義の立場で書かれたものだけれども、そのなかで、彼は、歴史科学というものはない、と言うんです。経済学というものはあるし、…