2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「折々のことば:907 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年10月19日(木)付。

- 折々のことば:907 鷲田清一 2017年10月19日 それなしで人が生きていけないものについて考えるのが、哲学です。 (森口美都男) ◇ カント哲学の研究者だったわが恩師が、学生を諭す時によく口にした言葉。それなしで生きていけないものには、家族や社会…

覚え書:「ひもとく 仮想通貨 反権威のパンク精神が源流 加藤出」、『朝日新聞』2018年04月14日(土)付。

- ひもとく 仮想通貨 反権威のパンク精神が源流 加藤出ひもとく 仮想通貨 反権威のパンク精神が源流 加藤出 2018年04月14日流出した仮想通貨NEM(ネム)を手に入れた人物のスマホ画面 書店に行くと、ビットコインなどの仮想通貨の解説本を多数目にする。…

覚え書:「ひもとく 働き方を考えよう 勇気ある抵抗は、社会の財産 嶋崎量」、『朝日新聞』2018年04月07日(土)付。

- ひもとく 働き方を考えよう 勇気ある抵抗は、社会の財産 嶋崎量ひもとく 働き方を考えよう 勇気ある抵抗は、社会の財産 嶋崎量 2018年04月07日働き方を学んで自分を守る「ワークルール」の検定会場=2014年、大阪市 この季節、新入社員だろうか、街中…

覚え書:「ウェルス・マネジャー―富裕層の金庫番 [著]ブルック・ハリントン [評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)」、『朝日新聞』2018年03月11日(日)付。

- ウェルス・マネジャー―富裕層の金庫番 [著]ブルック・ハリントン [評者]諸富徹(京都大学教授・経済学) [掲載]2018年03月11日■税払わないため、国家との闘争 本書は、著者がなんと2年間を費やして研修プログラムに参加し、「内部者」になり切ってウェル…

覚え書:「社説 衆院選 政治の言葉 空疎さ嘆くだけでなく」、『朝日新聞』2017年10月21日(土)付。

- 社説 衆院選 政治の言葉 空疎さ嘆くだけでなく 2017年10月21日 はっと立ち止まり、目を開かされる。心に響き、考えを深めるきっかけを与えられる――。 今回の衆院選で、言葉との、そんな幸せな出会いを経験した人はどれだけいるだろうか。 この国の政治の言…

覚え書:「2017衆院選 安全保障、語る意味は 藻谷浩介さん、道下徳成さん、倉田真由美さん」、『朝日新聞』2017年10月19日(木)付。

- 2017衆院選 安全保障、語る意味は 藻谷浩介さん、道下徳成さん、倉田真由美さん 2017年10月19日 安倍晋三首相が、北朝鮮の脅威は「国難だ」と強調する今回の衆院選。各党が、北朝鮮を批判する態度に大きな違いはない。そもそも安全保障は争点になりう…

覚え書:「津波の霊たち―3・11 死と生の物語 [著]リチャード・ロイド・パリー [評者]横尾忠則(美術家)」、『朝日新聞』2018年03月11日(日)付。

- 津波の霊たち―3・11 死と生の物語 [著]リチャード・ロイド・パリー [評者]横尾忠則(美術家) [掲載]2018年03月11日■指が止まる現代の「死者の書」 千聖(ちさと)ちゃんが夜中に突然「学校がなくなった!」「大きな地震が来る」と泣きわめいた。あの3…

覚え書:「原発災害と地元コミュニティ―福島県川内村奮闘記 [編]鳥越皓之 [評者]椹木野衣 (美術評論家)」、『朝日新聞』2018年03月11日(日)付。

- 原発災害と地元コミュニティ―福島県川内村奮闘記 [編]鳥越皓之 [評者]椹木野衣 (美術評論家) [掲載]2018年03月11日■揺れ動く村の姿、克明な記録 3・11から今日でちょうど七年を迎える。私は2015年から自治体の認可する公益事業の一環で定期的に帰…

覚え書:「老いぼれ記者魂―青山学院春木教授事件四十五年目の結末 [著]早瀬圭一 [評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)」、『朝日新聞』2018年03月11日(日)付。

- 老いぼれ記者魂―青山学院春木教授事件四十五年目の結末 [著]早瀬圭一 [評者]原武史(放送大学教授・政治思想史) [掲載]2018年03月11日■電話番号突きとめついに直接… 人生の終わりが近づきつつある。最後に何をなすべきか−−。こう自問した早瀬圭一の前に、…

日記:再帰性の増大を視野に入れなければならない

ーーーーー再帰性が増大する 近代的な経済学や政治学などは、主体の行動と選択の自由度が増せば、観測と情報収集にもとづいて合理的に行動できるようになり、世界は予測可能になって操作できるようになる、と考えてきました。合理的に選択行動する人が増える…

覚え書:「社説 衆院選 辺野古の海 沖縄だけの問題か」、『朝日新聞』2017年10月19日(木)付。

- 社説 衆院選 辺野古の海 沖縄だけの問題か 2017年10月19日 沖縄における衆院選最大の争点は、引き続き米軍の普天間飛行場問題だ。名護市辺野古への移設阻止をかかげる翁長雄志知事を支持する「オール沖縄」勢力と、容認の自民候補者が4選挙区すべてで対決…

覚え書:「10万個の子宮―あの激しいけいれんは子宮頸がんワクチンの副反応なのか [著]村中璃子/反共感論―社会はいかに判断を誤るか [著]ポール・ブルーム [評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)」、『朝日新聞』2018年03月11日(日)付。

- 10万個の子宮―あの激しいけいれんは子宮頸がんワクチンの副反応なのか [著]村中璃子/反共感論―社会はいかに判断を誤るか [著]ポール・ブルーム [評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論) [掲載]2018年03月11日■専門家に求められる冷…

覚え書:「トム・ウェイツが語るトム・ウェイツ―アルバム別インタビュー集成 [編]ポール・マー・ジュニア [評者]細野晴臣(音楽家)」、『朝日新聞』2018年03月11日(日)付。

- トム・ウェイツが語るトム・ウェイツ―アルバム別インタビュー集成 [編]ポール・マー・ジュニア [評者]細野晴臣(音楽家) [掲載]2018年03月11日■音楽に向き合う真摯で誠実な姿 悪魔のような声と身ぶりで繊細な歌を紡ぐトム・ウェイツは、とても演劇的なパ…

覚え書:「九十八歳になった私 [著]橋本治/ ヲトメノイノリ [著]石田千 [評者]斎藤美奈子(文芸評論家)」、『朝日新聞』2018年03月11日(日)付。

- 九十八歳になった私 [著]橋本治/ ヲトメノイノリ [著]石田千 [評者]斎藤美奈子(文芸評論家) [掲載]2018年03月11日■小説は「青春」から「玄冬」に いえね、芥川賞を受賞した若竹千佐子センセの『おらおらでひとりいぐも』がベストセラーだっていうじゃ…

覚え書:「折々のことば:905 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年10月17日(火)付。

- 折々のことば:905 鷲田清一 2017年10月17日 学校制度はチャンスを平等にしたのではなく、チャンスの配分を独占してしまった (イヴァン・イリッチ) ◇ 学校は、生まれ落ちた境遇とは無関係にすべての人に開かれたものとして設計されたはずなのに、人を…

覚え書:「社説 俳句掲載拒否 事なかれの先にある闇」、『朝日新聞』2017年10月18日(水)付。

- 社説 俳句掲載拒否 事なかれの先にある闇 2017年10月18日 自治体にひろがる事なかれ主義と、見当違いの「中立」墨守に警鐘を鳴らす判決だ。 「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」。さいたま市がこの俳句を地元の公民館だよりに載せるのを拒んだ問題で、さい…

覚え書:「【東京エンタメ堂書店】<小林深雪の10代に贈る本>文芸・哲学・美術 新しい世界の扉を」、『東京新聞』2018年02月26日(月)付。

- 【東京エンタメ堂書店】 <小林深雪の10代に贈る本>文芸・哲学・美術 新しい世界の扉を 2018年2月26日 文芸、哲学、美術。新しい学年、新しい扉を開けてみませんか? 本の扉の数だけ、そこには新しい世界があります。難しそう? そんなことはありません…

覚え書:「【書く人】脳が壊れ、分かった 『されど愛いとしきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間』 文筆業・鈴木大介さん(44)」、『東京新聞』2018年03月18日(日)付。

- 【書く人】 脳が壊れ、分かった 『されど愛いとしきお妻様 「大人の発達障害」の妻と「脳が壊れた」僕の18年間』 文筆業・鈴木大介さん(44) 2018年3月18日 「はよーざまー」(おはようございます)。午後三時すぎ、パジャマ姿で茶の間に現れる妻。蜘…

覚え書:「書評:津波の霊たち 3・11 死と生の物語 リチャード・ロイド・パリー 著」、『東京新聞』2018年03月11日(日)付。

- 津波の霊たち 3・11 死と生の物語 リチャード・ロイド・パリー 著 2018年3月11日 ◆遺族の折り合う心と反発 [評者]中野不二男=ノンフィクション作家・京都大特任教授 「集落は地球から洗い流されていた」 津波がひいた直後の衝撃的な光景が目に浮かぶ…

日記:レイチェル・カーソンとジョン・デューイをつなぐ「宗教的なるもの」

- レイチェル・カーソンは仏教徒ではない。青春時代にキリスト教の教会に所属して、晩年になっても、せいぜい寡黙になったというくらいのことでしかない。しかし、彼女は確かに「宗教的」であった。それは、デューイの宗教的ヒューマニズムの意味においてで…

覚え書:「社説 衆院選 知る権利 民主主義の明日を占う」、『朝日新聞』2017年10月17日(火)付。

- 社説 衆院選 知る権利 民主主義の明日を占う 2017年10月17日 安倍政権がないがしろにしてきたもの。そのひとつに、国民の「知る権利」がある。 政府がもつ情報の公開を求める権利は、国民主権の理念を実現し、民主主義を築いていくうえで欠かすことができ…

覚え書:「書評:その後の震災後文学論 木村朗子 著」、『東京新聞』2018年03月11日(日)付。

- その後の震災後文学論 木村朗子 著 2018年3月11日 ◆人心の深化、広がりを見る [評者]横尾和博=文芸評論家 著者は二〇一三年に『震災後文学論』を出している。3・11以後、津波や原発を題材として発表された文学や映像を中心に、新しい文学の可能性を…

覚え書:「書評:公文書問題 日本の「闇」の核心 瀬畑源 著」、『東京新聞』2018年03月11日(日)付。

- 公文書問題 日本の「闇」の核心 瀬畑源 著 2018年3月11日◆情報公開 逃れる手管 [評者]沼田良=政治学者 公務員は行政が国民のために行われ、自分や妻・親友たちのために行われていないことを不断に証明する必要がある。証明の有効な手段が公文書だ。公文…

覚え書:「書評:外国人が熱狂するクールな田舎の作り方 山田拓 著」、『東京新聞』2018年03月11日(日)付。

- 外国人が熱狂するクールな田舎の作り方 山田拓 著 2018年3月11日◆暮らしが生む美しさ [評者]藤山浩(こう)=持続可能な地域社会総合研究所所長 外国人相手に手っ取り早く稼ぐノウハウ本として手にとった方は、肩透かしを食らうであろう。本書は、いかに…

覚え書:「折々のことば:904 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年10月16日(月)付。

- 折々のことば:904 鷲田清一 2017年10月16日 殺されかけてもほんとうに死なないためには、かくれるのです。身をかくすのです。 (鶴見和子) ◇ 人びとから差別され、住み場を奪われ、森の中へ、山の中へ、離れ島へと追いやられていった人たちの「かくれ…

覚え書:「砂上の楼閣?社会保障は国難なのか」、『朝日新聞』2017年10月17日(火)付。

- 砂上の楼閣?社会保障は国難なのか 2017年10月17日 安倍晋三首相は、少子高齢化を「国難」の一つと位置づけ、総選挙に打って出た。財源の裏づけが乏しいままの社会保障は、危うい砂上の楼閣なのか。受益と負担を改めて考える。負担増、サービス抑制・・社…

覚え書:「みる 昭和の子どもが見た夢」、『朝日新聞』2018年04月14日(土)付。

- みる 昭和の子どもが見た夢みる 昭和の子どもが見た夢 2018年04月14日 月面着陸に霞が関ビル、超音速機。本書が扱う時代に園児、小学生だった身に、これらは甘美に響く。未来を信じたあのころ。そして巻頭は、順当に大阪万博。実見前から会場ガイドができ…

覚え書:「ファミリー・ライフ [著]アキール・シャルマ [評者]蜂飼耳(詩人・作家)」、『朝日新聞』2018年03月04日(日)付。

- ファミリー・ライフ [著]アキール・シャルマ [評者]蜂飼耳(詩人・作家) [掲載]2018年03月04日■理不尽な出来事いかに慈しむか インドのデリーからアメリカへ移住し、新たな生活を始める一家。父と母、兄のビルジュ、弟のアジェ。本書は、少年だったアジェ…

覚え書:「極夜行 [著]角幡唯介 [評者]宮田珠己(エッセイスト)」、『朝日新聞』2018年03月04日(日)付。

- 極夜行 [著]角幡唯介 [評者]宮田珠己(エッセイスト) [掲載]2018年03月04日■昼も夜も暗闇、未知の世界に挑む 北極圏には、何カ月もの間まったく太陽が昇らない一帯がある。探検家角幡唯介がその極夜に挑んだ。 ときに月が地表を照らすことはあるが、ほぼ…

日記:あんときのデジカメ MINOLTA DiMAGE Xt ミノルタ最後のコンパクトデジタルカメラ

■ ミノルタ最後のコンパクトデジタルカメラ このシリーズ「あんときのデジカメ」では、コニカミノルタ製のデジタルカメラをこれまで2台紹介してきましたが、今回はコニカミノルタではなくミノルタ製のコンパクトデジタルカメラでございます。コニカ(東京)…