2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「社説 憲法70年 沖縄から地方自治を問う」、『朝日新聞』2017年08月21日(月)付。

- 社説 憲法70年 沖縄から地方自治を問う 2017年8月21日 日本国憲法から最も遠い地。それは間違いなく沖縄だ。 「憲法施行70年」の最初の25年間、沖縄はその憲法の効力が及ばない米軍統治下にあった。沖縄戦を生き抜き、6月に亡くなった元知事の大田…

覚え書:「古典百名山 レーモン・ラディゲ「肉体の悪魔」 桜庭一樹が読む」、『朝日新聞』2018年01月14日(日)付。

- 古典百名山 レーモン・ラディゲ「肉体の悪魔」 桜庭一樹が読む古典百名山 レーモン・ラディゲ「肉体の悪魔」 桜庭一樹が読む 2018年01月14日Raymond Radiguet(1903〜23年)。フランスの作家■理不尽な世界に必要なリアル ラディゲは…

覚え書:「手塚治虫生誕90周年 手塚治虫・伝説のアニメーション大作をコミカライズ!」、『朝日新聞』2018年01月19日(金)付。

- 手塚治虫生誕90周年 手塚治虫・伝説のアニメーション大作をコミカライズ!手塚治虫生誕90周年 手塚治虫・伝説のアニメーション大作をコミカライズ! 2018年01月19日『手塚治虫 マリン・エクスプレス』3 手塚治虫が1979年に発表した伝説のアニメー…

覚え書:「日銀と政治−暗闘の20年史 [著]鯨岡仁 [評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト)」、『朝日新聞』2017年12月10日(日)付。

- 日銀と政治−暗闘の20年史 [著]鯨岡仁 [評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト) [掲載]2017年12月10日■金融政策を歴史的な視座で問う 本書は、1998年の日銀法改正から、現在のアベノミクス下の超金融緩和策に至る政治と日銀の関係の「舞台裏…

日記:なぜ吉田茂は軍人を蛇蝎のごとく嫌ったかについて

- なぜ吉田は軍人を蛇蝎のごとく嫌ったかについて、その心中を推測していくと、結局は<軍人は人間を知らない。政治を知らない。そして歴史を知らない>という侮蔑感につきあたる。一言でいうなら、「軍人は教養人ではない」という意味だ。むろんこれは日本…

覚え書:「折々のことば:850 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年08月21日(月)付。

- 折々のことば:850 鷲田清一 2017年8月21日 おもしろいかつまらないかをなんとか自分でわかるようになりたいと思った。 (津村記久子) ◇ バイト先の喫茶店で、ある婦人が置き忘れた本を手にとり、はじめて本らしい本に目を通した若い女性の思い。上空…

覚え書:「我々は 人間 なのか? デザインと人間をめぐる考古学的覚書き [著]ビアトリス・コロミーナ、マーク・ウィグリー [評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)」、『朝日新聞』2017年12月10日(日)付。

- 我々は 人間 なのか? デザインと人間をめぐる考古学的覚書き [著]ビアトリス・コロミーナ、マーク・ウィグリー [評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論) [掲載]2017年12月10日[ジャンル]アート・ファッション・芸能 社会■なめらかさの…

覚え書:「エッジィな男 ムッシュかまやつ [著]サエキけんぞう、中村俊夫 [評者]細野晴臣(音楽家)」、『朝日新聞』2017年12月10日(日)付。

- エッジィな男 ムッシュかまやつ [著]サエキけんぞう、中村俊夫 [評者]細野晴臣(音楽家) [掲載]2017年12月10日[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝■B級ミュージシャン貫いた才人 昭和と平成を駆け抜けた「ムッシュ」こと釜萢(…

覚え書:「レッド・プラトーン−14時間の死闘 [著]クリントン・ロメシャ [評者]市田隆(本社編集委員)」、『朝日新聞』2017年12月10日(日)付。

- レッド・プラトーン−14時間の死闘 [著]クリントン・ロメシャ [評者]市田隆(本社編集委員) [掲載]2017年12月10日[ジャンル]ノンフィクション・評伝 ■極限状態の兵士の行動を克明に アフガン戦争で窮地に追い込まれた米陸軍の小隊(プラトーン)元兵士が…

覚え書:「女性の自由、役も人生も貫く 政治的発言、辞さない面も 仏女優、ジャンヌ・モロー」、『朝日新聞』2017年08月21日(月)付。

- 女性の自由、役も人生も貫く 政治的発言、辞さない面も 仏女優、ジャンヌ・モロー 2017年8月21日 「死刑台のエレベーター」のジャンヌ・モロー=ザジフィルムズ提供 先月末、89歳で死去したフランスを代表する女優、ジャンヌ・モロー。晩年まで、女であ…

覚え書:「政治断簡 あなたが黙ると、窒息するのは… 編集委員・松下秀雄」、『朝日新聞』2017年08月21日(月)付。

- 政治断簡 あなたが黙ると、窒息するのは… 編集委員・松下秀雄 2017年8月21日 記録も記憶も「ないない」という政権をみて、内部告発のありがたさに気づく。ないはずの文書が漏れ、違うぞと証言する公務員がいなければ、いろんな事実が闇に埋もれていただろ…

覚え書:「核DNA解析でたどる−日本人の源流 [著]斎藤成也 [評者]宮田珠己(エッセイスト)」、『朝日新聞』2017年12月10日(日)付。

- 核DNA解析でたどる−日本人の源流 [著]斎藤成也 [評者]宮田珠己(エッセイスト) [掲載]2017年12月10日 ■縄文系、弥生系とは別の集団も ここ数年で革命的に進歩した遺伝子研究の成果をもとに日本人の起源に迫る。 読んでみたら思わぬことが書いてあって…

覚え書:「老愛小説 [著]古屋健三 [評者]佐伯一麦 (作家)」、『朝日新聞』2017年12月10日(日)付。

- 老愛小説 [著]古屋健三 [評者]佐伯一麦 (作家) [掲載]2017年12月10日 ■全編に満ちる多彩な匂いの表現 スタンダールの翻訳者として知られ、内向の世代についての文芸評論もある古屋健三氏の初めての小説集で、「虹の記憶」「老愛小説」「仮の宿」の三つの…

覚え書:「経済成長の日本史−古代から近世の超長期GDP推計 730−1874 [著]高島正憲 [評者]山室恭子(東工大教授)」、『朝日新聞』2017年12月10日(日)付。

- 経済成長の日本史−古代から近世の超長期GDP推計 730−1874 [著]高島正憲 [評者]山室恭子(東工大教授) [掲載]2017年12月10日■大丈夫ですよ、ぼちぼちで 次のかた、どうぞ。 おや日本さん、今日はどうされました? どうにもやる気が出てこない。…

日記:ワタミとマックは何が違うのか

- 私はこれまで約20年間、数々の選挙を追い続けてきた。そんな中で目にした一つの「不公平」な例を挙げたい。 2011年4月の東京都知事選に立候補した候補者の一人に、現在は参議院議員を務めている渡邉美樹がいる。渡邉は都知事選に立候補を表明した時に…

覚え書:「文化の扉 ドラキュラの伝説に迫る 冷酷さや高貴さ、映画でイメージ定着」、『朝日新聞』2017年08月20日(日)付。

- 文化の扉 ドラキュラの伝説に迫る 冷酷さや高貴さ、映画でイメージ定着 2017年8月20日ドラキュラ<グラフィック・岩見梨絵> 夜ごと出没するあやしい影。首筋に牙を立てすする甘い鮮血。忌まわしいモンスターとして恐れられる一方、高貴なイメージがある吸…

覚え書:「【東京エンタメ堂書店】<江上剛のこの本良かった!>生活にかかわる評論3冊」、『東京新聞』2018年01月15日(月)付。

- 【東京エンタメ堂書店】 <江上剛のこの本良かった!>生活にかかわる評論3冊 2018年1月15日 新しい年になった。平和な1年であることを祈りたい。今回は読みやすくて生活のためになる衣・食・暮らしの評論を3冊紹介したい。◆成功体験抜け切れず まず衣…

覚え書:「【書く人】「世直し」に光る特高の目 『出口なお・王仁三郎』 宗教学者・川村邦光さん(67)」、『東京新聞』2017年12月17日(日)付。

- 【書く人】 「世直し」に光る特高の目 『出口なお・王仁三郎』 宗教学者・川村邦光さん(67) 2017年12月17日 <ひともよきよ(世)、わがみもよきよとを(お)もわな、このよわ(は)いけぬぞよ。つよいものがちのよであるぞよ。これでわ(は)このよわ…

覚え書:「書評:江戸川乱歩と横溝正史 中川右介 著」、『東京新聞』2017年12月10日(日)付。

- 江戸川乱歩と横溝正史 中川右介 著 2017年12月10日 ◆戦闘的友情の原点を推理 [評者]郷原宏=文芸評論家 江戸川乱歩と横溝正史は、無二の親友にして宿命のライバルでもあった。作家として、あるいは編集者として、お互いに切磋琢磨(せっさたくま)しなが…

覚え書:「社説余滴 核が踏みにじるもの 加戸靖史」、『朝日新聞』2017年08月18日(金)付。

- 社説余滴 核が踏みにじるもの 加戸靖史 2017年8月18日社会社説担当・加戸靖史 「離れるとなおさら思うの。こんないい街に、みんなで住んでたのになぜ、って」 先月初め、福島県南相馬市小高(おだか)区で会った女性(80)は私に語った。 6年前の東京電…

覚え書:「折々のことば:849 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年08月20日(日)付。

- 折々のことば:849 鷲田清一 2017年8月20日 言い切れる正しさなんて、臨床にはないのではないか (徳永進) ◇ 人工呼吸器の装着、胃瘻(いろう)栄養、鎮静剤の使用等の是非に、一つの答えはありえない。一人ひとりにそれぞれ事情があり、また感謝と訴…

覚え書:「書評:ホワイトラビット 伊坂幸太郎 著」、『東京新聞』2017年12月10日(日)付。

- ホワイトラビット 伊坂幸太郎 著 2017年12月10日 ◆重なる偶然に新鮮な驚き [評者]千野帽子=エッセイスト 伊坂幸太郎さんの最新作『ホワイトラビット』について書くとなると、いわゆる「ネタバレ」問題が悩ましい。約二百六十ページとコンパクトなこの小…

覚え書:「書評:震美術論 椹木野衣 著」、『東京新聞』2017年12月10日(日)付。

- 震美術論 椹木野衣 著 2017年12月10日 ◆自然への畏敬を軸に [評者]五十嵐太郎=建築批評家 震える大地において、いかに美術が可能か。リスボンの地震、インドネシアの津波、ベネチアやブリスベンの水害など、自然災害は各国で発生しているが、日本は世界…

覚え書:「書評:女が美しい国は戦争をしない 小川智子 著」、『東京新聞』2017年12月10日(日)付。

- 女が美しい国は戦争をしない 小川智子 著 2017年12月10日 ◆幸せづくり生涯追求 [評者]桜木奈央子=フォトグラファー 戦後、東京・六本木の焼け野原で「東洋一のサロンをつくる」という夢を叶(かな)えた女性美容家の一代記である。九十六歳まで現役を貫…

日記:あんときのデジカメ Panasonic LUMIX DMC-LC33 2003年製 原色を鮮やかに見せる発色で抜群の機動力

■ 最初期パナソニックの素直な描写 今回ご紹介するLUMIX DMC-LC33は「あんときのデジカメ」シリーズのパナソニック製コンパクトデジタルカメラとして2台目となるカメラ。00年代中盤にパナソニックのコンデジを使用しておりましたが、全体としてよく「写る…

覚え書:「日曜に想う 未来世代に仕掛ける戦争 編集委員・福島申二」、『朝日新聞』2017年08月20日(日)付。

- 日曜に想う 未来世代に仕掛ける戦争 編集委員・福島申二 2017年8月20日 「うれしすぎて」 絵・皆川明 風がさわやかな夏の一日、北海道にある富良野自然塾を訪ねて、直径を1メートルに縮尺した石製の「地球」を見た。富良野に暮らし幾多の舞台や名作ドラマ…

覚え書:「手塚治虫生誕90周年 <朝日新聞社のお知らせ>岩代太郎×浦沢直樹のコラボコンサート」、『朝日新聞』2018年01月16日(火)付。

- 手塚治虫生誕90周年 <朝日新聞社のお知らせ>岩代太郎×浦沢直樹のコラボコンサート手塚治虫生誕90周年 <朝日新聞社のお知らせ>岩代太郎×浦沢直樹のコラボコンサート 2018年01月16日 手塚治虫(1928〜89)の生誕90周年イベントとして、作曲…

覚え書:「世代問題の再燃―ハイデガー、アーレントとともに哲学する [著]森一郎 [評者]齋藤純一(早大教授)」、『朝日新聞』2017年12月03日(日)付。

- 世代問題の再燃―ハイデガー、アーレントとともに哲学する [著]森一郎 [評者]齋藤純一(早大教授) [掲載]2017年12月03日[ジャンル]社会 ■教育の役割は世界を教えること 書物、音楽、絵画、着物、住居や街路……。私たちは日々「物」や「作品」に関わって暮ら…

覚え書:「田舎暮らしと哲学 [著]木原武一 [評者]横尾忠則(美術家)」、『朝日新聞』2017年12月03日(日)付。

- 田舎暮らしと哲学 [著]木原武一 [評者]横尾忠則(美術家) [掲載]2017年12月03日■野良仕事と工作の日々に学ぶ 田舎で子供を育てたいという想(おも)いから千葉の外房に家を建てて一家3人が移住した。雨水でご飯を炊くような水の不自由な土地で過酷な自然…

覚え書:「戦争を語る:3 韓国人元戦犯の闘い 韓国人元BC級戦犯・李鶴来さん」、『朝日新聞』2017年08月18日(金)付。

- 戦争を語る:3 韓国人元戦犯の闘い 韓国人元BC級戦犯・李鶴来さん 2017年8月18日 写真・図版 「我々は物乞いではない。名誉を回復してほしい」=池永牧子撮影 この夏も、国会を、市民集会を、90歳を超えた男性が歩いている。第2次大戦中の日本軍軍属…