2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「折々のことば:719 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年04月08日(土)付。

- 折々のことば:719 鷲田清一 2017年4月8日 自分の中の「NO」を知っていることが、羅針盤となることもあるのだ。 (石井ゆかり) ◇ 多様な職種の人に人生の分岐点をきくライターの著書「選んだ理由。」から。ある写真家は、かつて勤め人だった時、妻に…

覚え書:「BUTTER [著]柚木麻子 [評者]市田隆(本社編集委員)」、『朝日新聞』2017年06月25日(日)付。

- BUTTER [著]柚木麻子 [評者]市田隆(本社編集委員) [掲載]2017年06月25日 [ジャンル]文芸 ■女性に課されたくびきを照らす 2009年に首都圏で起きた男性3人の連続不審死事件をモチーフにした長編小説だが、注目を集めた事件について独自の謎解き…

覚え書:「月の満ち欠け [著]佐藤正午 [評者]斎藤美奈子 (文芸評論家)」、『朝日新聞』2017年06月25日(日)付。

- 月の満ち欠け [著]佐藤正午 [評者]斎藤美奈子 (文芸評論家) [掲載]2017年06月25日 ■生死超えて遂げる、前世の思い 世の中には前世を記憶している(としか思えない)子どもたちがいるという。彼や彼女はある日、語りはじめる。知るはずのない過去について…

覚え書:「未来の学校―テスト教育は限界か [著]トニー・ワグナー [評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)」、『朝日新聞』2017年06月25日(日)付。

- 未来の学校―テスト教育は限界か [著]トニー・ワグナー [評者]諸富徹(京都大学教授・経済学) [掲載]2017年06月25日 [ジャンル]人文 ■21世紀の優れた授業・評価は 21世紀の世界に巣立っていく子供たちに求められる能力とは何だろうか。そのために学校…

覚え書:「文化の扉 歴史編 異説あり 仏教受容めぐる論争 蘇我氏VS.物部氏、実は主導権争い?」、『朝日新聞』2017年04月09日(日)付。

- 文化の扉 歴史編 異説あり 仏教受容めぐる論争 蘇我氏VS.物部氏、実は主導権争い? 2017年4月9日 崇仏論争とは<グラフィック・下村佳絵> 大陸から伝わった仏教を受け入れるかどうかを巡り、反対(排仏)派の物部尾輿(おこし)と、導入(崇仏)派で渡…

覚え書:「インタビュー 前例なき仏大統領選 パリ政治学院教授、パスカル・ペリノーさん」、『朝日新聞』2017年04月11日(火)付。

- インタビュー 前例なき仏大統領選 パリ政治学院教授、パスカル・ペリノーさん 2017年4月11日パスカル・ペリノーさん=国末憲人撮影 欧米で、既成政党が揺さぶられる現象が相次いでいる。米国では、異端とみられていたトランプ氏が共和党の予備選を勝ち抜き…

覚え書:「【東京エンタメ堂書店】井上・社会部デスク 新聞ってどう読むの?」、『東京新聞』2017年07月10日(月)付。

- 【東京エンタメ堂書店】井上・社会部デスク 新聞ってどう読むの? 2017年7月10日 「新聞ってどう読むのが正しいの?」。社内見学の生徒さんや出前授業で出会う聴講者の方からよく聞かれます。正解はありませんが、ヒントはあります。私たちが日々お届けす…

覚え書:「【書く人】内面を開放する物語 『間取りと妄想』作家・大竹昭子さん(66)」、『東京新聞』2017年07月02日(日)付。

- 【書く人】内面を開放する物語 『間取りと妄想』作家・大竹昭子さん(66) 2017年7月2日 住宅の部屋の配置を多様な視点から考える「間取り本」がブームの中、本書は「世界初の間取り小説集」との触れ込み。ミステリーの密室トリックのように間取りが小道…

覚え書:「書評:謀叛の児 宮崎滔天の「世界革命」 加藤直樹 著」、『東京新聞』2017年06月25日(日)付。

- 謀叛の児 宮崎滔天の「世界革命」 加藤直樹 著 2017年6月25日 ◆孫文を支え、追求した平等 [評者]浦辺登=文筆家 表紙を飾る宮崎滔天(とうてん)は、中国革命の孫文を支援した人として知られる。自身の半生をつづった『三十三年の夢』は中国語に翻訳され…

日記:佐高信「松本人志と創価学会の親近性」批判

今日発売『週刊金曜日』の特集「松本人志と共謀罪」を読む。『4時ですよーだ』のプロデューサー・田中文夫氏の「前略 松本人志様」が強烈。「誰かが不正アクセスをして『松本人志』を乗っ取った」かのよう、「我らのナイーブな天才『松っちゃん』を返してく…

覚え書:「折々のことば:718 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年04月07日(金)付。

- 折々のことば:718 鷲田清一 2017年4月7日 劇的な解決を望むのではなく、部品を点検しボルトを締め直すように、一つ一つの問題に向き合うしかない。 (中島岳志) ◇ 完全な制度というものはない。今日ではあたりまえに見える制度も、きしみやひび割れ、…

覚え書:「書評:北海タイムス物語 増田俊也 著」、『東京新聞』2017年06月25日(日)付。

- 北海タイムス物語 増田俊也 著 2017年6月25日 ◆地方紙の苛酷な労働実態 [評者]千街晶之=文芸評論家 増田俊也の新刊『北海タイムス物語』は、話題作『七帝柔道記』がそうであったように、著者自身の体験を踏まえた小説である。『七帝柔道記』と主人公は…

覚え書:「書評:万葉集から古代を読みとく 上野誠 著」、『東京新聞』2017年06月25日(日)付。

- 万葉集から古代を読みとく 上野誠 著 2017年6月25日 ◆現代までを貫く文化 [評者]島内景二=電気通信大教授 日本文化の全景は、どの時代に観測点を据えれば一望できるのか。実は、平安時代から観測するのが大勢だった。だから、わが国の古代研究は困難を…

覚え書:「書評:樹木たちの知られざる生活 ペーター・ヴォールレーベン 著」、『東京新聞』2017年06月25日(日)付。

- 樹木たちの知られざる生活 ペーター・ヴォールレーベン 著 2017年6月25日 ◆耳澄まし、森の声聞く [評者]宇江敏勝=作家・林業家 樹木とは、木とはなんだろう、という好奇心にかられて読まされた。樹木と動物との違いはなにか。木には考える能力があるの…

覚え書:「終わりと始まり イラク戦争から14年 世界変えた判断の誤り 池澤夏樹」、『朝日新聞』2017年04月05日(水)付夕刊。

- 終わりと始まり イラク戦争から14年 世界変えた判断の誤り 池澤夏樹 2017年4月5日 「イスラム国」(IS)の拠点だったモスルが七月までには政府軍によって解放されるらしい。抵抗する勢力は今は五百名ほどまで減ったという。 と書くぼくは「イスラム国…

覚え書:「耕論 米国に正義はあるのか 最上敏樹さん、青山弘之さん」、『朝日新聞』2017年04月08日(土)付。

- 耕論 米国に正義はあるのか 最上敏樹さん、青山弘之さん 2017年4月8日最上敏樹さん 青山弘之さん 米トランプ政権が、シリアのアサド政権軍への攻撃に初めて踏み切った。慎重だった姿勢を一変させた理由に「化学兵器使用」を挙げるが、他国への単独の武力介…

覚え書:「文庫この新刊! 池上冬樹が薦める文庫この新刊!」、『朝日新聞』2017年07月16日(日)付。

- 池上冬樹が薦める文庫この新刊!文庫この新刊! 池上冬樹が薦める文庫この新刊! 2017年07月16日 (1)『口訳万葉集』(上・中・下) 折口信夫著 岩波現代文庫 各1512円 (2)『ひたすら面白い小説が読みたくて』 児玉清著 中公文庫 886円 (3)…

覚え書:「文庫この新刊! 辻山良雄が薦める文庫この新刊!」、『朝日新聞』2017年07月09日(日)付。

- 辻山良雄が薦める文庫この新刊!文庫この新刊! 辻山良雄が薦める文庫この新刊! 2017年07月09日 (1)『花の命はノー・フューチャー』 ブレイディみかこ著 ちくま文庫 842円 (2)『あるがままに自閉症です』 東田直樹著 角川文庫 605円 (3)『…

覚え書:「文庫この新刊! 東直子が薦める文庫この新刊!」、『朝日新聞』2017年07月02日(日)付。

- 東直子が薦める文庫この新刊!文庫この新刊! 東直子が薦める文庫この新刊! 2017年07月02日 (1)『おはなしして子ちゃん』 藤野可織著 講談社文庫 626円 (2)『どつぼ超然』 町田康著 河出文庫 853円 (3)『きみは赤ちゃん』 川上未映子著 文…

日記:宗教は民主主義社会で重要な役割を果たしている

- 宗教は民主主義社会で重要な役割を果たしている 中島 その点で、島薗先生が翻訳されたロバート・N・ベラーの『心の習慣‐‐アメリカ個人主義のゆくえ』が示唆に富むと思います。 「ハビッツ・オブ・ザ・ハート(心の習慣)」というのは、もともとはフランス…

覚え書:「社説 「共謀罪」審議 政権の体質が見える」、『朝日新聞』2017年04月07日(金)付。

- 社説 「共謀罪」審議 政権の体質が見える 2017年4月7日 犯罪を行わなくても、計画の段階で処罰する「共謀罪」を広範囲に導入するための法案の審議が、衆院で始まった。性犯罪の厳罰化を柱とする刑法改正案を優先するべきだという声を、政府・与党が押しき…

覚え書:「文庫この新刊! 福永信が薦める文庫この新刊!」、『朝日新聞』2017年06月25日(日)付。

- 福永信が薦める文庫この新刊!文庫この新刊! 福永信が薦める文庫この新刊! 2017年06月25日 (1)『娘になった妻、のぶ代へ』 砂川啓介著 双葉文庫 650円 (2)『まっぷたつの子爵』 カルヴィーノ著 河島英昭訳 岩波文庫 562円 (3)『柳宗悦』 …

覚え書:「悩んで読むか、読んで悩むか つらさや苦しさにも複雑な味わい 斎藤環さん」、『朝日新聞』2017年07月16日(日)付。

- 悩んで読むか、読んで悩むか つらさや苦しさにも複雑な味わい 斎藤環さん悩んで読むか、読んで悩むか つらさや苦しさにも複雑な味わい 斎藤環さん 2017年07月16日61年生まれ。精神科医で批評家。筑波大学教授。『オープンダイアローグとは何か』(著・訳…

覚え書:「悩んで読むか、読んで悩むか 現実には絶対にできない旅を 穂村弘さん」、『朝日新聞』2017年07月09日(日)付。

- 悩んで読むか、読んで悩むか> 現実には絶対にできない旅を 穂村弘さん悩んで読むか、読んで悩むか 現実には絶対にできない旅を 穂村弘さん 2017年07月09日穂村弘さん■相談 心だけでも外国へ連れ出してほしい 子どもの頃から外国への憧れが強く、特にヨーロ…

覚え書:「折々のことば:716 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年04月05日(水)付。

- 折々のことば:716 鷲田清一 2017年4月5日 とはいえ、お花見があってこその桜である。 (勝木俊雄) ◇ 桜の名所案内ではなく、桜の文化論でもなく、〈生き物〉としての桜の研究と保全に尽くしてきた樹木学者の著書「桜」から。染井吉野は寿命が短い、剪…

覚え書:「リベラル?国粋的? 安倍昭恵さんの思想とは 編集委員・塩倉裕」、『朝日新聞』2017年04月06日(木)付。

- リベラル?国粋的? 安倍昭恵さんの思想とは 編集委員・塩倉裕 木村尚貴2017年4月6日 学校法人「森友学園」への関与で注目される首相夫人の安倍昭恵氏。論壇ではこの間、「家庭内野党」と称されてきた昭恵氏の思想に新たな角度から光が当てられている。焦…

覚え書:「悩んで読むか、読んで悩むか 意味あるのかわからぬ、そのなかに 三浦しをんさん」、『朝日新聞』2017年07月02日(日)付。

- 悩んで読むか、読んで悩むか 意味あるのかわからぬ、そのなかに 三浦しをんさん悩んで読むか、読んで悩むか 意味あるのかわからぬ、そのなかに 三浦しをんさん 2017年07月02日三浦しをんさん■相談 人を好きになることにどんな意味が 好きな人ができず、周…

覚え書:「悩んで読むか、読んで悩むか 和歌に自己投影、ドキドキを! 石田純一さん」、『朝日新聞』2017年06月18日(日)付。

- 悩んで読むか、読んで悩むか 和歌に自己投影、ドキドキを! 石田純一さん悩んで読むか、読んで悩むか 和歌に自己投影、ドキドキを! 石田純一さん 2017年06月18日54年生まれ。俳優。ABC「おはよう朝日です」コメンテーターも務める。■相談 好きだった…

覚え書:「ひもとく バブル経済 狂乱を問い直す、新視点も 原真人」、『朝日新聞』2017年07月16日(日)付。

- ひもとく バブル経済 狂乱を問い直す、新視点も 原真人ひもとく バブル経済 狂乱を問い直す、新視点も 原真人 2017年07月16日バブル期の東京証券取引所の様子(1989年) 「ゆとりでしょ? そう言うあなたは バブルでしょ?」 今年30回目を数えるサラ…

日記:近代日本の宗教概念 科学と国家が宗教より「上」におかれた至上の価値

- 明治一〇年代後半から二〇年代にかけて、宗教は一方で科学と、もう一方で国家との対立軸上に置かれるようになる。そして、国家と科学が結びついた公的領域が合理的なものとして形成され、それを体現する道徳は東京帝国大学などにおいて近代的学問によって…