覚え書:「みんなの広場 出直し選は政治の私物化」、『毎日新聞』2014年02月10日(月)付。


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みんなの広場
出直し選は政治の私物化
主婦・74(兵庫県川西市

 大阪市橋下徹市長は、自身が掲げる大阪都構想についての協議が野党の抵抗によって進まないという理由から、辞職して出直し市長選をするという。しかし、大阪市長選では約6億円かかるように、選挙には当然、多くの税金と職員の労力を要する。これまでにも、出直すといって任期途中で辞職して再選挙を行う例があるが、このような考えが政治家の間に広がることに問題がある。
 橋下市長の場合、文楽への補助金削減など文化や人権関係の事業を見直して税金の無駄を省くと言いながら、自分が推し進める施策を思い通りに実現するためだけに、貴重な税金を使うのはいかがなものか。政治、行政を私物化しているとしか思えない。
 大阪都構想だけを争点にして市民に選択させることは問題だ。このような意義の見いだせない選挙は認められない。他党は無視すべきだ。
    −−「みんなの広場 出直し選は政治の私物化」、『毎日新聞』2014年02月10日(月)付。

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