覚え書:「わが恋せし女優たち [著]逢坂剛・川本三郎」、『朝日新聞』2014年04月20日(日)付。
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わが恋せし女優たち [著]逢坂剛・川本三郎
[評者]エンタメ [掲載]2014年04月20日 [ジャンル]アート・ファッション・芸能
サスペンス映画や西部劇に関する共著もある2人が、ごひいきの映画女優について語り合う。総勢276人。逢坂氏所蔵のブロマイドやスチール写真で紹介されるのは、彫りが深くて目元ぱっちりの美女、美女、美女。ヤマザキマリ氏言うところの我ら「平たい顔族」と遠く隔たった容姿に息をのむ。
とはいえ、とりわけ愛情をもって語られるのは、オードリーはオードリーでもヘプバーンではなく「拳銃の町」のロングだったり「罠(わな)」のトッターだったり。知名度は低くても美しい残像を刻んだ女優たちに寄せられた「私にも少し付き合えそう」「品のいい、そのくせちょっと色っぽい」といった寸評から、女性読者も男心のツボが学べる、かも。(七つ森書館・1944円)
−−「わが恋せし女優たち [著]逢坂剛・川本三郎」、『朝日新聞』2014年04月20日(日)付。
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