安保法案にNOの声をあげるなかで、気がついたこと。
それは一法案に限定されていないということ。
歴史認識の歪みしかり、原発の再稼働しかり、格差の拡大しかり……。
命を最大限に冒涜するのが「戦争」であるとすれば、過去を顧みず、命を粗末にする現下の状況へのNOなんだと思います。
「余は日露非開戦論者である許りでない、戦争絶対的廃止論者である。戦争は人を殺すことである、爾うして大罪悪を犯して個人も国家も永久に利益を収め得よう筈はない」(内村鑑三「非戦論」『内村鑑三選集2』岩波書店、1990年、50頁)。
他人の不幸のうえに築かれるべき幸福などあり得ない。
「魂を殺す」ところに、平和も安全も存在しない。