日記:献本御礼 塚田穂高編著『徹底検証 日本の右傾化』筑摩書房、2017年。


        • -

 「右傾化」や「極右」など、遠い外国の話か、あるいは時たま見かける街宣車の類に限られた話かと思っていたら、いつのまにかわれわれが暮らすいまの日本社会そのものをめぐって取りざたされる語となっていた、というのが現状といえようか。
 (中略)
 多面的な対象に迫るには、多角的に検討すればよい。事態はもはや、特定のメディアや個人などが独力で抱えきれるものではないのではないか。「日本の右傾化」と大きく括られているそれを、いったん限られたテーマに分解・細分化する。それぞれの領域の専門家が自身のフィールドについて、信頼できるデータと資料を駆使しながら検証し、それを幾重にも重ね合わせる。その作業が必要であり、本書が目指すのはそれである。
    塚田穂高「はじめに」、塚田穂高編著『徹底検証 日本の右傾化』筑摩書房、2017年、9−10頁。

        • -



筑摩書房 徹底検証 日本の右傾化 / 塚田 穂高 著


Resize5478