覚え書:「折々のことば:685 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年03月05日(日)付。
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折々のことば:685 鷲田清一
2017年3月5日
いま私たちに必要なのは……《借り》を伝えていくことである。
(ナタリー・サルトゥー=ラジュ)
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借りは、金銭的もしくは経済的な場面で使われることが多い語だが、それ以上に、恩や負い目という意味も含むもっと広い観念として、人と人を結びつけ、互いに足りないところを補いあう文化を培ってきた。養育をはじめとして、誰もがその存在を他者に、前世代に負う。借りはじかにではなく別の人、次の世代に返せばいいと哲学者は言う。「借りの哲学」(高野優監訳)
−−「折々のことば:685 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年03月05日(日)付。
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http://www.asahi.com/articles/DA3S12826471.html
借りの哲学 (atプラス叢書06)
posted with amazlet at 17.06.13