覚え書:「折々のことば:689 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年03月09日(木)付。
-
-
-
- -
-
-
折々のことば:689 鷲田清一
2017年3月9日
しまいには外食で食べるものすべてが柔らかすぎると感じて、噛(か)み切れないほどの固いものは何処かにないかと飢えてさえいた。
(鴻池朋子)
◇
東北の震災後、自分がこれまでやってきた芸術と、いわば「仮死状態」にあった「自分という動物」との関係を突きつめることなしに制作することはできなくなったと、秋田県生まれの美術家は言う。「自由」とか「自己表現」といったやわなことばに「うっとり」しつつ描くことはのはや自分には不可能だと。「どうぶつのことば」から。
−−「折々のことば:689 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年03月09日(木)付。
-
-
-
- -
-
-
http://www.asahi.com/articles/DA3S12832299.html