覚え書：「折々のことば：７１２　鷲田清一」、『朝日新聞』2017年04月01日（土）付。

覚え書

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折々のことば：７１２　鷲田清一
2017年4月1日

　ホラは他人を喜ばすためにふくもの

　ウソは自分のためにつくもの

　（ある父親）

　　　　　◇

　ウソはだめだが、ホラならいっぱい吹きなさいと、童話作家の富安陽子は若い頃、父に言われた。それで母になっても、怪談で息子たちを固まらせたり、彼らの級友にいたずらを仕掛けたりして楽しむ。ホラは「不思議を待つ力」を養う。ホラは世界を美味しいパンのように膨らませるパウダーだ。この童心を護るためにこそ人は大人になるのかも。講演「お話の種の育て方」から。
　　　　−−「折々のことば：７１２　鷲田清一」、『朝日新聞』2017年04月01日（土）付。

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http://www.asahi.com/articles/DA3S12870960.html





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