覚え書:「折々のことば:799 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年06月30日(金)付。
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折々のことば:799 鷲田清一
2017年6月30日
方言がおとしめられるのは、わからないからではなく、わかればこそなのである。
(田中克彦)
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方言は「規範からはずれた、くずれたことば」ではない。地のことばはそれぞれにちゃんと生きている。人が「標準」をでっち上げるから、傍系として蔑(さげす)まれてしまうのだ。聞いてもわからない遠いことばは方言とはいわれない。博多弁にぞっこんの私は、福岡に出張した日は、駅のホームで地の人の声音(こわね)にふれたくていつも数本やりすごす。言語学者の「ことばと国家」から。
−−「折々のことば:799 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年06月30日(金)付。
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http://www.asahi.com/articles/DA3S13011577.html