覚え書:「折々のことば:847 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年08月18日(金)付。
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折々のことば:847 鷲田清一
2017年8月18日
見えるものをそのまま写し取るのはとてもいいことだが、記憶のなかに留まったものを描く方がもっとよい。
(エドガー・ドガ)
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何かの絵を描くとき、画家たちはしばしば、現場でささっと線描したスケッチを横に置く。見えるより以上のものに共振していた手の動きを甦(よみがえ)らせようとしてか。フランスのこの画家は、視覚による複写よりも、五感と想像力と記憶との協奏に信頼を置いていた。J・リウォルド『印象派の歴史』(三浦篤・坂上桂子訳)での引用から。
−−「折々のことば:847 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年08月18日(金)付。
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https://www.asahi.com/articles/DA3S13091732.html