覚え書:「手塚治虫生誕90周年 手塚治虫・伝説のアニメーション大作をコミカライズ!」、『朝日新聞』2018年01月19日(金)付。

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手塚治虫生誕90周年 手塚治虫・伝説のアニメーション大作をコミカライズ!

手塚治虫生誕90周年
手塚治虫・伝説のアニメーション大作をコミカライズ!
2018年01月19日

手塚治虫 マリン・エクスプレス』3

 手塚治虫が1979年に発表した伝説のアニメーション『海底超特急マリン・エクスプレス』が、生前アシスタントを務めていた池原しげとによってコミカライズ。手塚のデビュー70周年を記念して2016年に始まった企画だったが、生誕90周年を迎えた今年、ついに完結巻となる第3巻が発売された!
 2050年、太平洋の海底を横断してロサンゼルスと東京を結ぶ海底超特急マリン・エクスプレスが完成。建設公団の理事長が暗殺された事件を追って、探偵のヒゲオヤジ(伴俊作)は無免許医ブラック・ジャックとともにマリン・エクスプレスに乗り込んだーー。アニメではカットされた部分も手塚の絵コンテから再現した完全版で、改めて環境破壊や科学のあり方について考えさせられる。
 何といっても最大の魅力は、アトム、ロック、サファイア、レオなど、次々と登場する手塚キャラだろう。自身のキャラクターを複数の作品で使う手塚の「スター・システム」は有名だが、本作では顔だけではなく、ほとんどのキャラが本来の名前と性格で活躍。さらに、アニメでは出てこなかったマサト(火の鳥・未来編)、和登サン(三つ目がとおる)、キリコ(ブラック・ジャック)も新たに投入され、それぞれ重要な役柄をになっている。

手塚治虫 マリン・エクスプレス』
著者:手塚治虫池原しげと
出版社:ホーム社
公式サイト:http://www.homesha.jp/p/marine-express/
    −−「手塚治虫生誕90周年 手塚治虫・伝説のアニメーション大作をコミカライズ!」、『朝日新聞』2018年01月19日(金)付。

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http://book.asahi.com/reviews/column/2018011500001.html





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