覚え書:「折々のことば:921 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年11月02日(木)付。
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折々のことば:921 鷲田清一
2017年11月2日
本当に叫びたいこと、一人一人の腹の底の、血の吹きだすような訴えに、社会は応えてくれない。だからひどくバラバラ。責任がない。
(岡本太郎)
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「結局は疎外感だけが残る」と続く。一見何でもやれそうに見える社会だが、人はただ「許された範囲内でもがいている」だけ。息抜きや憂さ晴らしにかまけていないで、その孤立をもっと突きつめよと、前衛芸術家は檄を飛ばす。何ができるか、できないかではなく、何をしたいか、どうありたいかに重心を移せと。『原色の呪文』から。
−−「折々のことば:921 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年11月02日(木)付。
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原色の呪文 現代の芸術精神 (講談社文芸文庫)
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