覚え書:「折々のことば:926 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年11月07日(火)付。
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折々のことば:926 鷲田清一
2017年11月7日
「ホラー嫌いの人間」というのは 突飛(とっぴ)な怪物やバケモノより 不気味な「人の顔」を一番 怖がるんですよ
(江口夏実)
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自分の顔を模した大量の仮面を作る薄気味悪い作家の作品を、すべて買い取る地獄の閻魔(えんま)の補佐・鬼灯(ほおずき)。お面は不気味の穴、底に沈むのはどうも自分らしい。精神分析医のフロイトも、不気味なものとは、久しく抑圧されてきた「親しい」もので、それが突然回帰してきたところに生じる感情だとしていた。漫画『鬼灯の冷徹』第25巻から。
−−「折々のことば:926 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年11月07日(火)付。
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鬼灯の冷徹(25) (モーニング KC)
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