覚え書:「みんなの広場 過激な政治家の発言が怖い」、『毎日新聞』2012年11月13日(火)付。

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みんなの広場

過激な政治家の発言が怖い
無職 66(大阪府

 何とも“過激”な人たちがそろって政治の表舞台に出てきたものだ。しかも、この人たち、日本の明日を決めることになるかもしれないというものだから、怖いような気もする。
 “右寄り”の言動で知られ、東京都知事を電撃辞職し、国政進出を表明した石原慎太郎氏。一度、政権を投げ出しておきながら、自民党総裁に返り咲いた安部晋三氏。テレビタレントの頃から世間の耳目をひくことに巧みだった大阪市長橋下徹氏らである。
 「官僚支配の打破」に「現憲法の破棄」「外交安保や領土問題に毅然とした対応」。「日本再生のために国の仕組みをリセット」などは実に大仰で勇ましい。日ごろからマスコミでの露出度が高い人たちからの発信だけに、理屈抜きに私たち国民の中に浸透しやすい。だから、なおさら怖いと感じるのだ。私たちは、平和や暮らしの視点から、政治家たちの発信を検証する必要があるのではないだろうか。最近、特に、そう思う。
    −−「みんなの広場 過激な政治家の発言が怖い」、『毎日新聞』2012年11月13日(火)付。

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