覚え書:「みんなの広場 昭和初期に似ている国民心理」、『毎日新聞』2012年12月28日(金)付。
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みんなの広場
昭和初期に似ている国民心理
版画家・著述業 96(福岡県小郡市)
衆院選では12党が乱立し、多種多様な主義主張がなされたが、他国との親善や友好という言葉を私は聞かなかった。平和に関する発言もあまりなかったように思う。各政党はそれらを叫んでも得票につながらないと判断したのだろう。
日本が置かれた状況を考えると、他国との親善や平和なくして経済成長など不可能である。なぜそれが語られず、自民党や維新の会の周辺諸国を刺激しかねない発言が目立つのだろう。私はこれらの発言は国民の意識に政党が同調したものと判断している。決して喜ぶべき状況ではなかろう。
今の国民の精神状態は、昭和初期に似ていると思う。経済は振るわず、失業者は増加する一方。そしてその原因を外国になすりつけて国際的孤立に陥り、太平洋戦争に至った。それから考えると、この国の今後が心配になる。
−−「みんなの広場 昭和初期に似ている国民心理」、『毎日新聞』2012年12月28日(金)付。
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