覚え書:「みんなの広場 言葉の足りない国会を憂う」、『毎日新聞』2013年12月15日(日)付。

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みんなの広場
言葉の足りない国会を憂う
事務員 51(埼玉県川口市

 国会中継を見るたび、居眠りや、やじもさることながら、挙げ句の果てには委員長席になだれ込んでのつかみ合いは何なのだろうかと思う。
 国民が選挙で一票を投じた人たち集まりなのだ。国民から託された代表である。しかし、国会議員というバッジをつけた途端に人格が変わるというより、違う生き物になってしまう。みんなの意見、気持ちをくみ上げ代弁するのが代表たるものではないだろうか。
 国会とは、「国権の最高機関」であって、「国の唯一の立法機関」で「国民の代表機関」と憲法にある。国会のあんなありさまは、国民の存在さえない。
 政党政治の悪は党に縛られることである。一票を投じてくれた人の意見を聞き、自分の言葉を使って、議論を交わし、答えを表明すべきではないか。あの強行採決を見る限り、言葉のないこの国に未来はないと思った。
    −−「みんなの広場 言葉の足りない国会を憂う」、『毎日新聞』2013年12月15日(日)付。

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