覚え書:「平和を考えるための100冊+α [編]日本平和学会」、『朝日新聞』2014年02月16日(日)付。

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平和を考えるための100冊+α [編]日本平和学会
[掲載]2014年02月16日   [ジャンル]人文 社会 

 隣国との関係がこじれ、集団的自衛権憲法改正の議論が続く今、「過去の経験を共有する」足場をつくろう、というブックガイド。日本平和学会の創立40年を機に、様々な分野の研究者85人が書いた。
 カントやアーレント、ガルトゥングを始め、大岡昇平大江健三郎小田実坂本義和鶴見良行らの作品を今の視点で読み直した。イリッチ『エネルギーと公正』のように新たな意味が生じた本もある。「政治的リアリズム」による平和を追求したモーゲンソー『国際政治』の篠田英朗評と、文明による災禍の中で「小さな命の鼓動に耳を傾ける」と書く栗原彬のコラム「『3.11』を考える」からは、平和研究の幅が感じられる。
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 法律文化社・2100円
    −−「平和を考えるための100冊+α [編]日本平和学会」、『朝日新聞』2014年02月16日(日)付。

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小さな命の鼓動に耳を傾ける|好書好日





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