覚え書:「みんなの広場 ことばのあやで政策進むのか」、『毎日新聞』2014年03月13日(木)付。

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みんなの広場
ことばのあやで政策進むのか
パーソナリティー・78(熊本市中央区
毎日新聞 2014年03月13日 東京朝刊

 2月24日の余録は「ことばのあや」ともいうべき問題を取り上げていた。私も同感だ。最近の安倍晋三首相の国会答弁がまさにそれで、官僚の原稿をカンニングペーパーを読むがごときだ。立派な原稿だが心がこもっているとは言えない。

 それと結びつく問題として原発事故を経て政府が原発をどう位置づけるかのエネルギー基本計画に触れ、当初案は「重要なベース電源」だったのが「基盤となる重要なベース電源」になり、政府原案では「重要なベースロード電源」と再変更することになっていることを解説。その根底は「原発推進のイメージを弱める配慮らしい」と書かれていたが、国民の目、耳をそらそうという魂胆が見え見えである。

 秘密保護法が施行されていないのに、この状態。施行されたら「ことばのあや」は横行するのではないだろうか。余録が指摘するように「答えがないまま言葉をこねくり回して」いるうちに国民が理解できないまま国の政策が進行することになるのだろうか。
    −−「みんなの広場 ことばのあやで政策進むのか」、『毎日新聞』2014年03月13日(木)付。

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