覚え書:「写真展:『この人たちに光を』 ハンセン病療養所追ったカメラマン、故・趙根在さん 東村山で /東京」、『毎日新聞』2014年11月28日(金)付。

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写真展:「この人たちに光を」 ハンセン病療養所追ったカメラマン、故・趙根在さん 東村山で /東京
毎日新聞 2014年11月28日 地方版

(写真キャプション)趙根在さんの代表作を集めた写真展=東村山市の国立ハンセン病資料館で

 ハンセン病療養所の実態をマスコミがほとんど報じなかった1960年代から、療養所へ通い、入所者の生活を撮り続けた在日朝鮮人カメラマン、故・趙根在(チョウグンジェ)さんの代表作を集めた企画展「この人たちに光を」が、東村山市青葉町4の国立ハンセン病資料館で開かれている。

 同資料館によると、趙さんは1933年に愛知県で生まれた。実家は貧しく、生計を助けるため15歳で中学を退学し、炭鉱で働いた。24歳で上京。映画プロダクションで照明の仕事をしていた61年、初めて東村山市国立ハンセン病療養所「多磨全生園」を訪れた。入所者の過酷な生活を知り、「自分が炭鉱労働で経験した『地底の暗闇』と同じような、出口のない闇に閉じ込められている」ことに衝撃を受けた。

 趙さんは「闇から抜けたいという入所者の願いを社会に伝えたい」と確信した。以来、全国の療養所に足を運び、入所者と寝食を共にしながら信頼関係を築き、97年に64歳で病没するまで約2万点の写真を撮影した。

 ◇あす講演会開催

 企画展には、目の不自由な入所者が病気で知覚を失った指の代わりに舌と唇で点字を読む姿や、両手が不自由なため口にペンをくわえて文章を書く姿など81点を展示した。来年5月31日まで。29日午後1時半からは同資料館で、趙さんと交流があった多磨全生園入所者の大竹章さんによる講演「趙根在の写真を語る」が開かれる。いずれも入場無料。問い合わせは同資料館(042・396・2909)。【江刺正嘉】
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http://mainichi.jp/feature/news/20141128ddlk13040110000c.html





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