覚え書:「東京:『表現の不自由展』、練馬で18日から」、『朝日新聞』2015年01月17日(土)付。

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東京:「表現の不自由展」、練馬で18日から
2015年01月17日

 自粛、作品撤去、検閲、掲載拒否などで人々の目に触れる機会が狭められた作品を紹介する「表現の不自由展」が18日、練馬区のギャラリー古藤(ふるとう)で始まる。憲法が保障する「表現の自由」が脅かされていないかどうかを検証する試みだ。

 練馬区などで活動する複数の市民グループによる実行委員会が企画した。

 紹介するのは、「世論を二分する問題」などの理由で昨年、さいたま市の三橋公民館だよりへの掲載を拒否された俳句「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」▽防衛大へ進学するかどうか悩む次男をめぐり、進学を促す父と、特攻隊で戦死した長男と同じ道を歩ませたくないと考える母との葛藤を描き、放送中止になったRKB毎日放送制作のドラマ「ひとりっ子」(1962年)▽新宿ニコンサロンがいったん展示を中止した韓国人写真家安世鴻(アンセホン)さん撮影の元従軍慰安婦の写真など。

 共同代表の1人、永田浩三・武蔵大教授は「抗議されそうだからと撤去や自粛する行為は、表現者の自由が妨げられるだけではなく、作品を私たちが見る自由も妨げられる。気づかないうちに表現の自由が失われていないかどうか、気づく機会にしてもらいたい」と話す。

 2月1日まで、正午〜午後8時(日曜は午後7時まで)。関係者による講演や映画の上映もある。入場料500円。講演と合わせて1千円、映画・講演と合わせて1500円。問い合わせは同ギャラリー(03・3948・5328)。
    −−「東京:『表現の不自由展』、練馬で18日から」、『朝日新聞』2015年01月17日(土)付。

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http://www.asahi.com/articles/ASH1J3VXBH1JUTIL00N.html





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