覚え書:「イタリアのしっぽ [著] 内田洋子」、『朝日新聞』2015年05月17日(日)付。

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イタリアのしっぽ [著] 内田洋子
[掲載]2015年05月17日   [ジャンル]ノンフィクション・評伝 
 
 長年、イタリアに暮らし、出会った人々を描き続ける内田洋子さんの新エッセー集は、動物や植物を通じた出会いがテーマ。
 獣医になるため上流階級を捨てた女性や、ペットの猿と一時も離れられない男性……。エッセーなのに、まるで一話一話が一編の映画のよう。
 無駄がないのに多弁な文で、著者が描くイタリアは、ガイドブックや旅行番組では見ることのできない顔をしている。外向けの皮を一枚めくったような、生々しく、一筋縄ではいかない素の顔だ。こんなに面白い話が次々と登場するのは、異国というだけでなく、メディアの仕事に長く関わってきた著者の取材力によるのだろう。
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集英社・1620円
    −−「イタリアのしっぽ [著] 内田洋子」、『朝日新聞』2015年05月17日(日)付。

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動物や植物を通じた出会い|好書好日


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