覚え書:「日本研究者:世界の457人賛同 「日本は侵略過ち清算を」声明 イアン・ブルマ氏も」、『毎日新聞』2015年05月20日(水)付。

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日本研究者:世界の457人賛同 「日本は侵略過ち清算を」声明 イアン・ブルマ氏も
毎日新聞 2015年05月20日 東京朝刊

 欧米の日本研究者ら187人が、戦後70年を過去の植民地支配や侵略の過ちを清算する機会にするよう安倍政権に求める声明への賛同者が19日、270人増えて世界で457人となった。欧米では、安倍政権の歴史認識に対する懸念が高まっており、8月にも首相が表明する戦後70年談話を念頭においた欧米から日本への進言といえる。

 声明は「日本の歴史家を支持する声明」。19日に公開された新たな署名者にはオランダ人ジャーナリストのイアン・ブルマ氏などが含まれている。日本研究者を中心に、歴史学、人類学、政治学、文学などの研究者が幅広く参加し、賛同の輪も、米国や日本、スウェーデン、オーストラリアなど世界に広がる。声明には4日の時点で、マサチューセッツ工科大のジョン・ダワー名誉教授やハーバード大エズラ・ボーゲル名誉教授など著名な日本研究者も賛同していた。

 米コネティカット大のアレクシス・ダデン教授は「比較的小さな研究界でこれだけの署名が集まることは画期的」と述べ、「特定の歴史について率直な議論を規制する日本の動き」に対して研究者間で懸念が拡大しているため、と説明した。【國枝すみれ】

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 ◇「日本の歴史家を支持する声明」の要旨

・日本の歴史家が正確で公正な歴史を求めることに賛意を表明

・「慰安婦」問題は日本、韓国、中国の民族主義的な暴言でゆがめられてきた

・「慰安婦」の身に起こったことを否定したり、過小評価したりすることはできない

・「慰安婦」になった経緯や正確な人数は確定されなくても、大勢の女性が意思に反して拘束され、恐ろしい暴力にさらされたことに変わりはない

・過去の不正義を認めることは難しいが、そうすることで民主主義は強化される

・戦後70年の今年は、日本政府にとって過去の植民地支配と侵略の問題に立ち向かい、指導力を見せる絶好の機会だ

(ニュースサイトに全文掲載)
    −−「日本研究者:世界の457人賛同 「日本は侵略過ち清算を」声明 イアン・ブルマ氏も」、『毎日新聞』2015年05月20日(水)付。

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http://mainichi.jp/shimen/news/20150520ddm002040155000c.html





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