覚え書:「子どもの本棚 8月の子どもの本棚」、『朝日新聞』2016年08月27日(日)付。
-
-
-
- -
-
-
子どもの本棚
8月の子どもの本棚
[掲載]2016年08月27日
■「ソーニャのめんどり」(くもん出版)
ソーニャは、お父さんからひよこを3羽もらったよ。その日からソーニャはひよこたちのお母さん。一生懸命世話をしました。立派なめんどりに育ったある日、1羽だけキツネにさらわれます。悲しむソーニャにお父さんは語りかけます。キツネも、もしかしたら腹ぺこの子ギツネのためにめんどりをとったのかもしれないと……。命を育む喜び、悲しみ。その命は、自然の中でしっかり繋がっていると温かく描くキーツ賞受賞の絵本=幼児から(P・ウォール作、なかがわちひろ訳、税抜き1400円)
■「ファーブル先生の昆虫教室」(ポプラ社)
約200年前にフランスに生まれたファーブル。小さい頃から自然が大好きで、先生をしながら昆虫を観察し、たくさん発見をしました。昆虫は本能の命令でびっくりするほどかしこく行動します。でも何も考えず動くので、いつもと違うことが起きると大変! 対応できず、おろかな行動をとることもあるのです。「ファーブル昆虫記」の内容を絵や写真と一緒に分かりやすく紹介しています。朝日小学生新聞の連載を書籍化=小学校中学年から(奥本大三郎文、やましたこうへい絵、税抜き1800円)
■「レイさんといた夏」(講談社)
中1の夏休み、兵庫県西宮市に引っ越した莉緒は、前の学校での出来事から転校が不安になり、部屋に引きこもっていた。ところが母が入院し、自分の部屋に幽霊が現れる。茶髪にピアス、関西弁のお姉さんで、自分が誰かわからず成仏できないという。仕方なく彼女の話に登場する人の似顔絵を描き、記憶を取り戻す手助けをする。人との関わりが苦手な中学生が、不思議な体験を通して再び自分に向き合おうとする=中学生から(安田夏菜著、税抜き1400円)
−−「子どもの本棚 8月の子どもの本棚」、『朝日新聞』2016年08月27日(日)付。
-
-
-
- -
-
-
http://book.asahi.com/reviews/column/2016083000002.html