覚え書:「子どもの本棚 みんなが生きてる世界を実感」、『朝日新聞』2017年02月25日(月)付。
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子どもの本棚 みんなが生きてる世界を実感
みんなが生きてる世界を実感
2017年02月25日
■「こどものなかま」
ヤギのなかまは山に登る。ペンギンのなかまは水に潜る。男の子がひとり、次々といろんななかまと出会い遊んでは、違いを知って別れます。「ああ、自分のなかまを探す話ね」と先を急いではもったいない、一場面ずつたっぷり豊かな体験をさせてくれる絵本です。ヤギの群れを上に見送り、ペンギンと氷上を横にすべり、クラゲと海に潜ったり、カラスと空を飛んだり、自在に変化する画面構成で、視線が次の場面へ心地よく導かれます。これは絵本でしか味わえないよろこび。
草や星はどんななかま? 違う種類はなかまになれないの? あれこれ感じ考えながら旅する過程にだいご味があります。みんなが生きている世界を実感して。
★レイン・スミス作、青山南訳、BL出版、税抜き1600円、4歳から
−−「子どもの本棚 みんなが生きてる世界を実感」、『朝日新聞』2017年02月25日(月)付。
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http://book.asahi.com/reviews/column/2017022800001.html