覚え書:「折々のことば:743 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年05月03日(水)付。
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折々のことば:743 鷲田清一
2017年5月3日
正しい大きさの感覚が、認識を正しくするのだ。
(長田弘)
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帽子にもクロッカスにも、一角獣という想像上の生きものにも、「正しい大きさ」がある。それに照らして人は自分の大きさを知るのだが、テレビカメラはものの像をズームで好きに調節して伝える。憂うべきは、そのことで「想像されたものの正しい大きさの感覚」まで損なわれたことだと詩人は言う。人の存在が大きくなりすぎている? 随想集「幼年の色、人生の色」から。
−−「折々のことば:743 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年05月03日(水)付。
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http://www.asahi.com/articles/DA3S12921063.html