覚え書:「折々のことば:750 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年05月11日(木)付。

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折々のことば:750 鷲田清一
2017年5月11日

 バラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ

 (サン=テグジュペリ

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 心通わせたバラに思いをはせつつ、「『なつく』って、どういうこと?」と問う王子に、キツネは「ほかの誰ともちがうきみの足音が、わかるようになる」ことだと言う。人が誰かの思いの宛先であり続けているということ、つまり、自分は誰かに気遣われている、忘れ去られていないという感覚が、その人の存在を代わりのきかないものにする。「星の王子さま」(河野万里子訳)から。
    −−「折々のことば:750 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年05月11日(木)付。

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http://www.asahi.com/articles/DA3S12931210.html





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