覚え書:「折々のことば:766 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年05月27日(土)付。
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折々のことば:766 鷲田清一
2017年5月27日
野に雑草という名の草がないように、工場には雑用という名の仕事はない
(小関智弘)
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雑草という名の草はない、との趣旨の昭和天皇の言葉はよく知られているが、長く旋盤工として働いた作家は、機械に油を注(さ)し、コークスを熾(おこ)し、焼き入れをするなど、工場では当たり前の作業のすべてが、「機械や鋼の生命を知るきっかけ」になると言う。人についても同じ。誰のいかなる生涯も、次代を触診するときの貴重な証言としてある。「どっこい大田の工匠たち」から。
−−「折々のことば:766 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年05月27日(土)付。
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http://www.asahi.com/articles/DA3S12958260.html