日記:シリーズ「あんときのデジカメ」Panasonic DMC-LX2 2006年 広角ワイド撮影を気楽に楽しめるカメラ

■ 初代を使い、使わなったかった後継機との邂逅
このところ、使っていた初代をサルベージするのではなく、その後継機を手に入れてレビューする「あんときのデジカメ」を掲載しましたが、今回紹介するPanasonic DMC-LX2もその系譜に属する投稿で申し訳ございません(って誰に対してやってツッコミはご容赦をw

古いコンパクトデジタルカメラを触りながら、当時の記憶を辿り寄せていくと、僕の中では、現代流通しているコンデジの基本的な雛形が完成するのは2005年ではないかと考えています。何度も繰り返しになりますが、2005年ぐらいまでは、やはり銀塩カメラをメインで使い、コンデジをサブで使っていたワケですが、その使い方に転換をもたらしたのが、PanasonicDMC-LX1です。このカメラとの出会い、銀塩カメラ銀塩カメラとして使い、日常生活の記録はもっぱらデジタルカメラで使うようになったと記憶しております。

いろいろな考え方はあるとは思いますが、もともと「ライカ党」でしたので(ときどき、ツァイスに浮気するのでスイマセン)、当時は、いつかはPanasonicコンデジをと思いつつ、なかなか決定打の出る機械が見当たらず、騙し騙しニコンのエントリー機でお茶を濁していたのですが、LX1が登場した時、そのウリはハイビジョンテレビのアスペクト比16:9での撮影が可能というものでしたが、僕としては、「広角28ミリ」で撮影できること、そしてコンデジでありながら容易にマニュアル撮影ができること、そして「VARIO ELMARIT」レンズということで、大枚をはたいて購入、RicohGR Digital II に更新するまで都合2年ほど使いました。

■ ワイドな「アスペクト比16:9」にどうしても慣れない
今回紹介するのはLX1が発売された翌年の2006年に発売されたLX2ですが、メインで使うコンデジをLX2に更新しなかったのは、手ブレ軽減モードがあるのにスローシャッターに弱い、色使いが派手すぎるということで、リコーに乗り換えましたが、LX2の実力やいかにでしょうか!!!
動作感や操作感に関しては、発売からすでに10年以上経過しているものの、まったく現代でも対応できるスピード。ピント迷いが若干気になるもの、これも誤差の範囲内でしょうか。色使いは、私の記憶に依存していた印象感からスタートしたわけですが、これも予想以上に「派手」ではなく、どちらかといえば「クリア」という色使い。おそらくこの「クリア」という色使いが、必要以上に「色」が「揃ってしまう」絵作りになってしまい、私としては敬遠していたのだなあと思ったりしました。まあ、記憶というのは向田邦子のいう「昔カレー」という話でございます。
さて……。色使い以上の違和感というのが「アスペクト比16:9」という撮影フォーマット。現行のデジカメでも、ライカ判のフォーマットである4:3のほか、3:2や16:9に撮影フォーマットを変更して撮影可能なカメラが多くありますが、それでも4:3に慣れ親しんでいる分、たしかにLX2は広角ワイド撮影を楽しむカメラであることは強力なアドバンテージであるものの、やっぱり、その16:9には慣れないなあと(涙目。おそらくレビュー後は、4:3で撮影することになると思われます(その場合、28mmではなくなってしまうのですが)。

■ 広角ワイド撮影を気楽に楽しめるカメラ
でわ、簡単にスペックをおさらい。撮像素子は1/1.65型総画素数1041万画素CCD、このクラスのコンデジでは大きなセンサーを搭載。レンズは、8群9枚LEICA DC VARIO-ELMARITのレンズは、アスペクト比16:9時で、35mmフィルムカメラ換算28mm−112mmの4倍ズーム、アスペクト比3:4の場合、34−136mm相当になります。16:9で撮影すると28mmのレンズの広角感「以上」にワイド撮影が気楽に楽しめるカメラとなっています。開放f値はF2.8と明るいものの、日没後の余韻がのこるタイミングなどには弱く、f2.8か!とか思ってしまうのがちょっと残念な感。背面のジョイスティックは非常に使いやすく、フルマニュアル撮影が簡単にできる点はポイントが高い。LX1でノイズが高いところが欠点と言われておりましたが、たしかにISO感度をあげるとノイズは高くなってくるのですが、ISO200ぐらいまでは非常にきっちりと写り、10年前の競合機種と比較しても、優秀なカメラではないでしょうか。ちなみに、LX1とLX2との主な違いは、 1.画素数が800万画素から1000万画素にアップ、2.液晶モニター画面もアスペクト比16:9に変更、3.SDHC対応、4.最高感度がISO1600にアップ、こんなところでしょうか。

以下作例。プログラム撮影。ISO100、露出補正なし、ホワイトバランスオート。アスペクト比16:9で撮影(一部4:3)、画像は4,224×2,376で保存。筐体はiPhone6sで撮影。



(A)16:9


(A)を4:3で撮影


(B)16:9


(B)を4:3で撮影


(C)16:9


(C)を4:3で撮影


(D)16:9


(D)を4:3で撮影


(E)16:9 広角端28mmで撮影


光学4倍ズーム望遠端112mmで(E)を撮影


デジタルズーム16倍で(E)を撮影


(E)4:3 広角端34mmで撮影


光学4倍ズーム望遠端136mmで(E)を撮影


デジタルズーム16倍で(E)を撮影








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Playing old digital camera Panasonic DMC-LX2 2006 | Flickr



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