日記:「あんときのデジカメ」 SONY Cyber-shot DSC-T5 2005年 ノイズも低く、目で見た印象に近い画作りをするエントリーモデル

■ 増殖するSONY サイバーショット
「あんときのデジカメ」をはじめてから、なぜかSONYの製品が多くなったような気がしますが、ひょっとすると、それだけSONYデジタルカメラには、選択すべきラインナップが多いのかしら? と思いつつ、今回ご紹介するのは、Tシリーズでは2台目となるDSC-T5でございます。

連載w当初の4月、Tシリーズの嚆矢となる2003年製のDSC-T1を購入、ご紹介しましたが、それと同じタイミングでゲットしたのがDSC-T5。こちらは2005年製で、T1から数えると6代目。マイナーチェンジも含みますが、2年間6台も模様替えするとは、その製品発表のペースの速さには驚かされます。シリーズの頭文字となる「T」とは「Thin」の略称だそうで、レンズが飛び出さない外観が特徴。T5はシリーズの中でも最初に「エレガント」と紹介されたカメラで、私が手に取ったモデルはカラーが「ゴールド」で、たしかに「アクセサリーのようなカメラ」と言ってもいいかもしれません。


■ モデルチェンジが早いのは伊達じゃない。
T1を手に取ったときは、まだまだデジタルカメラ黎明期、大型液晶とレスポンスの速さにSONYの先見の明を見た思いがし、10数年前のカメラが「まだまだ現役で使える」ことに度肝を抜かれましたが、2005年ぐらいになると、ほぼ各社の製品がだいたい「仕様」としては並び始めるころですので、「T5、すげえ」みたいな驚きはありませんが、それでも「特徴である「クリアフォト液晶」は屋外でも見やすく、モデルチェンジが早いだけでなく、それに伴って堅実に進歩していることは、SONYが真剣にカメラを作っていることの証左かも知れません。

■ 目で見た印象に近い画作りをするエントリーモデル
では、簡単にスペックをおさらい。撮影素子は1/2.5インチの有効510万画素Super HAD CCD、レンズは8群11枚構成の折り曲げ光学系を採用した光学3倍ズームのカール ツァイス“バリオ・テッサー”レンズ。35mmフィルムカメラ換算で38−114mm相当で、f値は3.5−4.4と広角端で暗いものの、望遠端ではやや明るめの印象。広角端がやや暗めのため、夕方以降、急激に手ブレが増加するものの、エントリーモデルとしては十分な性能で、ノイズも低く、屋外で撮影した写真は、比較的目で見た印象に近い画作りをします。
光量が低いところでは、非常にダメダメで、エントリーモデルの限界がここにあるといったところでしょうか。ただしTシリーズとしては初めてカメラ本体に三脚穴が搭載されたので、三脚にセットして、手ブレ防止で撮影するのも可能。
さて、気になる点はひとつあります。軍艦部の電源ボタンとシャッターボタンの間に設置されているモード切替スイッチ(再生、撮影、動画)が動きやすいこと。鞄にしまっていたカメラを取り出し、撮影しようとすると動画になっていたということが多々有り、これはマイナス要素になっています。そして、欲を言えば、何か特徴が欲しいというところですが、エントリーモデルとしてそつなく「完成」しているカメラに、何かを要求するということのほうが、酷な話かもしれませんね。

以下、作例。プログラム撮影、ISO100 ホワイトバランスオート、露出補正なし。筐体はiPhone6sで撮影。

https://www.flickr.com/photos/ujikenorio/albums/72157687095439701

http://www.sony.jp/cyber-shot/products/DSC-T5/






Playing old digital camera SONY Cyber-shot DSC-T5 2005 | Flickr

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