覚え書:「折々のことば:840 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年08月11日(金)付。
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折々のことば:840 鷲田清一
2017年8月11日
度を超した無駄は神聖に見える。
(内堀弘)
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古書の転売で利ざやを稼ぐ人をセドリというが、その知識を古書店主はしばしば頼む。最初の芥川全集の内容見本だとか、農業経済学者が古希記念に出した歌集とかを探すときだ。ああ、あれならあの店にあるよと教えてくれる。めったに報われもしない緻密で膨大な知識。文学史の裏にはもうひとつ、細かいが確かな街道がある。古書店「石神井書林」の店主の『古本の時間』から。
−−「折々のことば:840 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年08月11日(金)付。
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https://www.asahi.com/articles/DA3S13082191.html