覚え書:「折々のことば:871 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年09月12日(火)付。

        • -

折々のことば:871 鷲田清一
2017年9月12日

 言葉は、共有する記憶を表わす記号なのです。

 (ホルヘ・ルイス・ボルヘス

     ◇

 詩や小説を書くとき、言葉で編まれた歴史としての「事実」よりも、時間を超えた「より深い何物かにとって真実」であるような「夢」や「観念」や「想像力」に忠実であろうと努めてきたと、アルゼンチンの作家は言う。自己「表現」ではなく、未だ掘り起こされていない記憶を読み手とともに探ってゆくような「暗示」になればよいと。「詩という仕事について』(鼓直訳)から。
    −−「折々のことば:871 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年09月12日(火)付。

        • -


折々のことば:871 鷲田清一:朝日新聞デジタル