覚え書:「折々のことば:879 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年09月20日(水)付。
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わたしには「生きがいを求める」というのがどうもうさんくさい気がします。生命を軽んずる心がかくされているからです。
(戸井田道三)
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「単なる生存」ではなくて、人として「意味ある生活」をしたいと考えるのは、いのちというものへの傲慢(ごうまん)ではないかと、能芸の評論家は言う。一つのいのちがここにあること自体が、他のいのちとの共生による一つの達成である。だから人の「生存」を「役に立つとかたたぬとか計ってはいけない」と。『生きることに○×はない』から。
−−「折々のことば:879 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年09月20日(水)付。
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生きることに○×はない (のびのび人生論 5)
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