覚え書:「折々のことば:912 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年10月24日(火)付。
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折々のことば:912 鷲田清一
2017年10月24日
私が思う「貧しい人」とは、限りない欲を持ち、いくらあっても満足しない人のことだ。
(ホセ・ムヒカ)
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5年前の国連会議の演説で「世界一貧しい大統領」と注目を集め、今は農園暮らしを楽しむウルグアイの前大統領はこう語る。人はモノを金で買った気でいるが、実はその金を稼ぐために費やした人生という時間で買ったのだ。買い物と引き換えに人生の残り時間が目減りすれば元も子もない。その点私は「質素なだけで、貧しくはない」と。本紙昨年4月1日付のインタビューから。
−−「折々のことば:912 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年10月24日(火)付。
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